プロボクシングのスーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥は24日、東京・有明アリーナでIBF&WBO同級1位サム・グッドマン(イギリス)との防衛戦に臨む。米ボクシング専門メディア『ボクシングニュース24』は6日(現地時間5日)、「ナオヤ・…

プロボクシングのスーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥は24日、東京・有明アリーナでIBF&WBO同級1位サム・グッドマン(イギリス)との防衛戦に臨む。

米ボクシング専門メディア『ボクシングニュース24』は6日(現地時間5日)、「ナオヤ・イノウエはフェザー級で優位を維持できるのか?」と題した記事を掲載。そのなかで「(グッドマン戦)がイノウエにとってスーパーバンタム級での最後の試合になるだろう」とフェザー級への階級変更を予想した。

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■バンタム級には185センチの高身長王者も

挑戦者グッドマンの戦績は、ここまで19戦19勝(8KO)。対する王者・井上は28戦28勝(25KO)という圧倒的な戦績を保持しており、記事を執筆したレイナルド・サンチェス記者はグッドマン戦について「これは形式的な試合で、イノウエが簡単に勝つはずだ」とした上で、「グッドマンはモンスターにとって脅威ではなく、イノウエにとってこれがスーパーバンタム級での最後の試合になるだろうと我々は考えている」と試合後に階級変更すると予想した。

さらに、「もしイノウエがフェザー級に上がることを決意すれば、タイトルマッチで彼をこの階級に迎え入れる準備ができているファイターが数人いる」とし、現WBO王者で185センチの長身を誇るラファエル・エスピノサ(メキシコ)と、現IBF王者アンジェロ・レオ(米国)を有力候補として挙げた。

また、WBC同級王者のブランドン・フィゲロア(米国)は2月に昨年井上とも対戦したスティーブン・フルトンと約3年ぶりのリマッチを予定しており、結果次第ではフェザー級王者フルトンと再戦する可能性もありうる。

■「フェザー級でも優位性が維持できるか」

サンチェス記者は「フェザー級でのナオヤの見通しは明るくはないが、ボクシングファンは126ポンド(フェザー級)のトップ選手と戦う彼を見ることに関心を持ち続けている」「ファンの多くは、126ポンド級の選手たちと対戦して彼の実力を測りたいと思っている」と、階級を上げた井上の試合には需要があると主張。

現在の階級で防衛し続けることについては、「この日本の怪物にとって、時間とお金の無駄になるだろう」とバッサリ。「スーパーバンタム級での彼の優位性は大きく、彼を止めたり、厳しい戦いを挑んだりできる選手は誰もいない」と敵のいない現状を嘆いた。

フェザー級での対戦候補には「体格とリーチの面での身体的優位性から、レイ・バルガス(身長172センチ)とラファエル・エスピノーザ(身長185センチ)は非常に強力なライバルに見える」と名前を挙げたものの、「可能性は低いと思われるが、ロベイシー・ラミレスが(身長168センチ)選ばれる可能性が高まっている。理由は、以前この階級にのトップに名を連ねており、イノウエの身体的不利はそれほど圧倒的ではないからだ」と身体的に大きな差がない相手を選ぶのではと予想している。

最後に「今のところは2025年中にフェザー級のトップ選手と対戦するのを見れるだけで満足だ。この体重では、井上を驚かせるほどの選手が数名おり、彼がフェザー級の体重と力で優位性が維持できるかどうか観るのが楽しみだ」と、年内中の階級変更の心待ちにしている様子だ。

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