◇米国男子◇ザ・セントリー 最終日(5日)◇プランテーションコースatカパルア(ハワイ州)◇7596yd(パー73)松山英樹が記録的な優勝でPGAツアー通算11勝目を飾った。72ホールで通算35アンダー(2イーグル33バーディ、2ボギー)…

記録づくしの11勝目

◇米国男子◇ザ・セントリー 最終日(5日)◇プランテーションコースatカパルア(ハワイ州)◇7596yd(パー73)

松山英樹が記録的な優勝でPGAツアー通算11勝目を飾った。72ホールで通算35アンダー(2イーグル33バーディ、2ボギー)をマークし、PGAツアー史上最多アンダーパー記録を樹立した。

初日から「65」「65」「62」「65」と好スコアを続けた。最終日はウェッジでの2打目をピンそば1mにつけた後半16番のバーディで、2022年大会でキャメロン・スミス(オーストラリア)が達成した34アンダーに並んだ。最終18番(パー5)で3mのバーディパットを沈め、「最後のパットが入るか入らないかでそういう(新記録がかかった)感じはしていた。記録を出せてうれしいなと思います」と喜んだ。

2024年にスタートした上位選手による、年間8試合の予選落ちのない4日間大会「シグニチャーイベント」では同年2月「ジェネシス招待」以来2勝目。昨年4勝をマークしたスコッティ・シェフラーに続く2人目の複数回優勝者になった。

<松山英樹が2025年ザ・セントリーで達成した記録>

72ホール通算35アンダー 2022年にキャメロン・スミス(オーストラリア)が本大会で記録した34アンダーを更新。当地では同年にジョン・ラーム(スペイン)が33アンダー、マット・ジョーンズ(オーストラリア)が32アンダーでフィニッシュした。なお、3人は現在LIVゴルフに所属している。松山のキャリアにおける最多アンダーパーはこれまで22年「AT&Tバイロン・ネルソン」でマークした24アンダーだった。

72ホール通算35バーディ以下 4日間で2イーグル33バーディを奪い、ツアー史上最多となる35ホールでバーディ以下を記録。本大会のイム・ソンジェ(韓国)、22年のスミスが34ホールで続く。

18ホール「62」 初日、2日目の「65」は8回目の出場で本大会の自己ベストスコア。3日目に「62」でさらに更新した。キャリアベストは2017年「WGC ブリヂストン招待」最終ラウンドの「61」。

54ホール「192」 初日から3日目までの54ホール「192」はキャリアベスト。昨年8月「フェデックスセントジュード選手権」でマークした「193」を更新した。開催コースが当地に移動した1999年以降の大会ベストにも。

54ホール通算27アンダー 第3ラウンド終了時点の通算27アンダーはツアー最少スコアタイ。ほかに「アメリカンエキスプレス」で2021年にパトリック・リード、24年にニック・ダンラップが記録した。

72ホール「257」 4日間通算「257」ストロークは、ツアー通算8勝目を挙げた2022年「ソニーオープンinハワイ」と同じキャリアベストタイ。同大会の会場ワイアラエCCはパー70で通算23アンダー、首位で並んだラッセル・ヘンリーとのプレーオフを制した。

11バーディ 3日目に記録した11バーディは1ラウンドのキャリア最多を更新。2019年「BMW選手権」最終ラウンドなどで10バーディをマークした。

11アンダー 3日目に記録した11アンダーは1ラウンドの自己最多アンダーパーを更新。2022年「AT&Tバイロン・ネルソン」最終ラウンドで10アンダーをマークした。

47ホール連続ノーボギー 初日の14番から、最終日6番までパー以下のスコアを並べた。47ホール連続ノーボギー(以上)はキャリアベスト。

最終日単独首位スタートは負けなし 3日目終了時点で単独首位に立った試合では全勝。2016年「WGC HSBCチャンピオンズ」(3打差)、21年「マスターズ」(4打差)、21年「ZOZOチャンピオンシップ」(1打差)、24年「フェデックスセントジュード選手権」(5打差)に続き、今大会は1打差から逃げ切った。セントジュード招待では5打差を一時逆転されたが、終盤にひっくり返した。

ハワイ2大会優勝者は7人目 2022年「ソニーオープンinハワイ」に続き、ハワイの2大会を制した7人目の選手に。