第104回全国高校ラグビー大会で、神奈川県代表の桐蔭学園は5日、連覇へ王手をかけた。花園ラグビー場(大阪府東大阪市)であった準決勝で、国学院栃木を25―14で破った。7日の決勝で東海大大阪仰星と対戦する。 前半、桐蔭学園は7分にトライなど…

 第104回全国高校ラグビー大会で、神奈川県代表の桐蔭学園は5日、連覇へ王手をかけた。花園ラグビー場(大阪府東大阪市)であった準決勝で、国学院栃木を25―14で破った。7日の決勝で東海大大阪仰星と対戦する。

 前半、桐蔭学園は7分にトライなどで7点を先行された。その後、フランカー・申驥世(しんきせ)主将(3年)のトライや、スタンドオフ・丹羽雄丸(たける)選手(3年)のPGで逆転。しかし、32分にトライを決められ、8―14で折り返した。

 後半は、7分にスクラムハーフ・後藤快斗選手(3年)のトライなどで再び逆転。さらにフルバック・古賀龍人選手(3年)のトライなどで突き放した。

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 試合時間は残り10分、リードはわずか1点。追加点が欲しい場面で、FWが相手ゴール前までボールを運ぶが、国学院栃木の堅い守りに阻まれ得点できない。パスを受けたフルバック・古賀龍人選手(3年)は、相手の防御の穴を見つけると、一気に飛び込みトライを決めた。

 昨年優勝したチームと比べ、今のチームは「FWが小さい」として、部員らは弱点を補うためにスピードや技術の向上に努めてきた。古賀選手は「今日はスピードをつけた自信のあるプレーができた」と振り返る。

 連覇まであと一つに迫ったが、連覇よりも、今のチームで優勝したいという意識が強いと語る。前のチームとの違いに向き合い、別の強みを磨いてきたことの集大成として、決勝に臨む。(中嶋周平)