男子テニスの中国銀行・香港・テニスオープン(中国/香港、ハード、ATP250)は5日、シングルス決勝が行われ、ワイルドカード(主催者推薦)で出場した世界ランク106位の錦織圭は同67位のA・ミュレール(フランス)に6-2, 1-6,3-6…
男子テニスの中国銀行・香港・テニスオープン(中国/香港、ハード、ATP250)は5日、シングルス決勝が行われ、ワイルドカード(主催者推薦)で出場した世界ランク106位の錦織圭は同67位のA・ミュレール(フランス)に6-2, 1-6,3-6の逆転で敗れ準優勝となり、2019年1月のブリスベン国際(オーストラリア/ブリスベン、ハード、ATP250)以来 6年ぶり13度目のツアー制覇まであと一歩届かなかった。表彰式では「今夜の試合を楽しんでくれてありがとう」と観客に向け語った。
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昨年11月、自身2024年シーズン最終戦となるHPPオープン(フィンランド/ヘルシンキ、室内ハード、ATPチャレンジャー)でタイトルを獲得した35歳の錦織。今大会は2025年シーズン初戦として臨むと、1回戦で世界ランク56位のD・シャポバロフ(カナダ)、2回戦で第3シードのK・ハチャノフ、準々決勝で同49位のC・ノリー(イギリス)を下し4強入り。準決勝では同50位のシャン・ジュンチェン(中国)と顔を合わせたが、シャンが体調不良により途中棄権したため、決勝進出が決まった。
決勝戦、錦織は第5ゲームで強烈なバックハンドのウィナーをねじ込みブレークに成功して主導権を握ると、続く第7ゲームでもチャンスの場面でバックハンドのリターンエースを放ち2ブレークアップに。第1セットではファーストサービスが入ったときに80パーセントの高い確率でポイントを獲得するなど、1度もブレークを許すことなく先行した。
しかし、第2セットでは第4ゲームで先にブレークを許すと流れはミュレールに傾き第6ゲームでもブレークされ、第2セットは圧倒されてわずか26分でセットカウント1-1に追いつかれる。
ファイナルセット、流れを取り戻したい錦織だったが、勢いの落ちないミュレールに第3ゲームで15-40としブレークポイントを握られる。ここからサービスキープに持ち込み踏みとどまるが、第7ゲームではピンチの場面で強烈なリターンを喰らい先にブレークを許す。このビハインドを最後まで取り返せなかった錦織は1時間44分で敗れ力尽きた。
錦織がツアーで優勝を飾れば、2019年1月のブリスベン国際でD・メドベージェフを下してタイトルを獲得したとき以来 6年ぶり13度目だったが、あと一歩届かなかった。
表彰式で錦織は大会関係者やボールキッズ、観客らに感謝を述べるとともに「ワイルドカードを与えてくれてありがとうございます。また、今夜の試合を楽しんでくれてありがとう。アレクサンダー(ミュレール)優勝おめでとう。良いプレーでしたし、来週の全豪オープンでも良いプレーを見せてくれると思います」と語った。
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