錦織圭、6年ぶりのツアータイトル獲得ならず 男子テニスツアー開幕戦「中国銀行・香港テニスオープン」(中国・香港/ATP250)シングルス決勝が1月5日に行われ、ワイルドカード(主催者推薦)で出場の錦…

錦織圭、6年ぶりのツアータイトル獲得ならず
男子テニスツアー開幕戦「中国銀行・香港テニスオープン」(中国・香港/ATP250)シングルス決勝が1月5日に行われ、ワイルドカード(主催者推薦)で出場の錦織圭(ユニクロ/世界ランク106位)は、アレクサンドル・ミュラー(フランス/同67位)に6-2,1-6,3-6と逆転負けを喫し、6年ぶりのツアー優勝とはならなかった。

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2024年シーズンは、3月に実戦復帰を果たし、ツアー大会で2度の8強、そしてシーズン最後の試合となったチャレンジャー大会で優勝した錦織。100位間近までランキングを上げて、2025年シーズンを迎えることとなった。

そのシーズン開幕戦、錦織は1回戦で元世界10位のデニス・シャポバロフ(カナダ/同56位)を6-2,6-3で下して勢いに乗ると、2回戦では第3シードのカレン・ハチャノフ(同19位)に4-6,6-3,7-5で逆転勝ち。

準々決勝でキャメロン・ノリー(イギリス/同49位)を6-3,3-6,6-2で破り、準決勝では4-3となったところでシャン・ジュンチャン(中国/同50位)が棄権し決勝に進出した。錦織のツアー決勝は、2019年1月の「ブリスベン国際」以来6年ぶりだ。

ツアー通算13勝目をかけた決勝の相手は、ノーシードのミュラー。決勝までの4試合すべてで逆転勝ちを収め、ツアー初優勝を狙う。

試合は、序盤からデュースにもつれ、互いにブレークポイントを握り合う展開となる。一進一退の攻防が続き、その中で錦織が第5ゲームで精度の高いショットを披露。ブレークチャンスでは揺さぶられたものの、華麗なバックハンドのダウン・ザ・ラインを放ってブレークに成功した。さらに 第7ゲームも破ってリードを広げ、6-2で第1セットを奪った。

続く第2セットでも錦織は積極的に攻撃するもウィナーが奪えずミスが増える。決勝まで1セットダウンから勝ち上がっているミュラーの反撃を許し、錦織は1-1からサービスゲームを2度ブレークされ、1-6でセットを失ってしまう。

勝負の最終セット、錦織は第3ゲームでピンチを迎えるも、フォアハンドの逆クロスが冴えてしのぎ切る。疲れが見える中、何とかサービスキープしてチャンスをうかがうも、最後までエネルギッシュにプレーするミュラーを崩し切ることができない。第7ゲームでミュラーのリターンに苦しみ痛恨のブレークを許すと、第9ゲームも失って3-6と逆転負けを喫した。

ツアー通算13勝目を惜しくも逃した錦織だが、この準優勝により1月6日に更新されるランキングで74位付近へ上昇。2022年6月以来、2年半ぶりにトップ100入りとなる。