大坂なおみ、3年11ヵ月ぶりのタイトル獲得ならず 現地1月5日、「ASBクラシック」(ニュージーランド・オークランド/WTA250)シングルス決勝が行われ、第7シードの大坂なおみ(フリー/世界ランク…

大坂なおみ、3年11ヵ月ぶりのタイトル獲得ならず
現地1月5日、「ASBクラシック」(ニュージーランド・オークランド/WTA250)シングルス決勝が行われ、第7シードの大坂なおみ(フリー/世界ランク57位)は、第5シードのクララ・タウソン(デンマーク/同50位)と対戦。第1セットを6-4で先取した直後に大坂が棄権し、3年11ヵ月ぶりのツアータイトル獲得とはならなかった。

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昨季は出産を経て1月にコートにカムバックした27歳の大坂。ランキングを57位まで戻して、2025年シーズンを迎えた。

開幕戦は。2017年大会以来8年ぶりの出場となった「ASBクラシック」。1回戦でリナ・グルシュコ(イスラエル/同220位)を6-4,6-4で下すと、2回戦でユリア・グラベハー(オーストリア/同470位)を7-5,6-3、準々決勝でヘイリー・バプティスト(アメリカ/同92位)6-7(2),6-1,6-2、準決勝でアリシア・パークス(アメリカ/同78位)を6-4,6-2で破り、決勝に進んだ。

2022年4月のマイアミ・オープン以来、2年9ヵ月ぶりとなった決勝の相手は、第5シードのタウソン。大坂は第1セット序盤からボールをしっかり引きつけて力のあるストロークを放つ。第3、第5ゲームでタウソンのサービスゲームを破って、一気に5ゲームを連取する。その後、タウソンに1ブレークを許したものの、リードを守り切って6-4でセットを奪う。

だが、セットを奪っても笑顔のない大坂。昨季後半からチームに加入しているコーチのパトリック・ムラトグルー氏らと言葉を交わし、ベンチに腰を下ろすと涙を流した。メディカル・タイムアウトを取って治療したが、プレーを続けることができないとして途中棄権した。

2021年の全豪オープン以来、3年11ヵ月ぶりのタイトルを逃した大坂は、「こんな美しい街に迎えてくれてありがとう。ここでプレーできてとても楽しかった。このような終わり方で本当に残念。ただ、ここにいられることに感謝している」と述べた。

また、約3年4ヵ月ぶりツアー3勝目となったものの、相手の棄権で優勝となったタウソンは、「決勝については本当に残念よ。(大坂)なおみは素晴らしいテニスをしていた。今までプレーした中で、感情としては最悪な決勝となった。うれしいという気持ちにはなれない。今日の出来事が悲しく、今週は楽しかったのでよかった。勝ててうれしいが、あまり実感がない」と語っている。