サガン鳥栖は5日、FC琉球からDF上原牧人(26)の完全移籍加入を発表した。 上原は沖縄県那覇市出身。那覇西高校、城西国際大学を経て2020年途中から特別指定選手としてプレーしていたFC琉球へ加入。右サイドバックの主力として公式戦通算120…

サガン鳥栖は5日、FC琉球からDF上原牧人(26)の完全移籍加入を発表した。

上原は沖縄県那覇市出身。那覇西高校、城西国際大学を経て2020年途中から特別指定選手としてプレーしていたFC琉球へ加入。右サイドバックの主力として公式戦通算120試合に出場。2024シーズンの明治安田J3リーグでも35試合1得点の数字を残していた。

沖縄の地を離れてキャリア初の移籍を決断した26歳DFは、両クラブを通じて以下のコメントを残している。

◆サガン鳥栖

「サガン鳥栖に関わるすべての皆様、はじめまして。今季から加入することになりました上原牧人です。サガン鳥栖の一員としてクラブに加われたこと、嬉しく思います。ファン、サポーターの皆様の前でプレーできることを楽しみにしてます。クラブの目標達成のため全力を尽くします! 共に熱く闘いましょう! よろしくお願いします」

◆FC琉球

「FC琉球に関わるすべての皆さまへ

日ごろよりFC琉球を応援してくださり、そして2024シーズンも共に闘っていただきありがとうございました。このたび、2024シーズンをもちましてFC琉球を退団し、サガン鳥栖に完全移籍することになりました。

僕が大学在学中の2020年途中に特別指定選手として加入してから約5年間、FC琉球という地元沖縄のクラブでプロサッカー選手としてのキャリアをスタートでき、ファン・サポーターと共に闘えたことを、サッカー選手として、そして沖縄県民として誇りに思います。

特別指定選手としてプレーした2020シーズンに、アウェイ大宮アルディージャ戦でプロ初ゴールを決めて勝利し、ゴール裏にいるサポーターを前に見たあの光景と雰囲気は、一生忘れられません。2022シーズンにJ3へ降格し、翌シーズンに1年でJ2復帰することができず、悔しい気持ちでいっぱいでした。そんな中、2024シーズンはもう一度チームをJ2に昇格させたいと強い気持ちで挑み闘いましたが、チームを昇格させることができず申し訳ない気持ちでいっぱいです。

プロの厳しさを味わい、時には挫折することもあり、自分の力不足でチームの力になれず、悩みながら過ごすことが多くありました。そんな中、チームメイト、監督、スタッフ、そしてファン・サポーターに恵まれ、こんな自分を成長させてくれたFC琉球には感謝しかありません。

2025シーズンからはサガン鳥栖でプレーします。地元沖縄を出てプレーすることは、これまでとは違ってさらに厳しい現実が突きつけられることは目に見えています。ですが、琉球が育ててくれた自分に自信を持ち、ありのままの自分で正々堂々と闘っていきたいと思います。

FC琉球に関わる皆さま、そしてファン・サポーターの皆さま、約5年間熱い声援ありがとうございました。時には厳しい言葉を浴びることもありましたが、チームがどんなに厳しい状況の時でもホーム戦、アウェイ戦に足を運び、応援し、私たちの力になってくださり、本当に感謝しています。ありがとうございました。

これからも変わらずスタジアムに足を運んでいただけるとうれしく思います。ルヴァンカップのホーム戦のように、皆さまの声援が選手たちを後押しする雰囲気を作り、大きな力を与えます。

またお会いできること、そしてFC琉球の発展を願っています」