男子テニスのブリスベン国際(オーストラリア/ブリスベン、ハード、ATP250)は3日、シングルス準々決勝が行われ、プロテクトランキング(負傷などにより長期離脱した選手の救済措置)で出場している世界ランク293位のR・オペルカ(アメリカ)が…

男子テニスのブリスベン国際(オーストラリア/ブリスベン、ハード、ATP250)は3日、シングルス準々決勝が行われ、プロテクトランキング(負傷などにより長期離脱した選手の救済措置)で出場している世界ランク293位のR・オペルカ(アメリカ)が第1シードのN・ジョコビッチ(セルビア)を7-6 (8-6), 6-3のストレートで破り、初のベスト4進出を果たした。
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27歳でオペルカは身長211cmを誇るビッグサーバー。2022年2月には世界ランク17位を記録し、ツアータイトルも4度獲得している。
しかし、2022年の8月を最後に負傷によりツアーを離脱。2023年10月のチャレンジャー大会で復帰するも、2回戦を棄権し再度競技を離れた。
それでも昨年7月にインフォシス・ホール・オブ・フェーム・オープン(アメリカ/ニューポート、芝、ATP250)で復帰を果たすと、いきなりベスト4に進出。その後も試合出場を続け今シーズンを迎えた。
本戦初出場となった今大会、オペルカは1回戦で予選勝者で世界ランク137位のF・ゴメス(アルゼンチン)、2回戦で同37位のM・アルナルディ(イタリア)を下し準々決勝に駒を進めた。
世界ランク7位のジョコビッチとの顔合わせとなった準々決勝、オペルカはテニス界屈指のリターナーであるジョコビッチから16本のサービスエースを記録。ファーストサービス時に78パーセントの確率でポイントを獲得しジョコビッチにブレークを与えず、リターンゲームでは第2セットで1度ブレークに成功し、1時間40分で同大会史上最も低い世界ランキングでの4強入りを決めた。
男子プロテニス協会のATP公式サイトにはオペルカのコメントが掲載されている。
「彼はテニス史上最高の選手だ。ノヴァーク(ジョコビッチ)の立場にいるのはつらい。彼は1日中僕を見ることができるけど、僕たちは彼と対戦しても失うものは何もない。彼は史上最高の選手だから、より自由にプレーし、よりリスクを取ることになる。もし普段のレベルか、普段より少し上のレベルでプレーしても彼が勝つだろう」
「(怪我は)大変だった。多くの疑問があった。(同胞の)テイラー(フリッツ)、トミー(ポール)、フランシス(ティアフォー)、ベン(シェルトン)が素晴らしいプレーをするのをテレビで見ていたが、それは楽しいもので、やる気を起こさせてくれた。それでテニスのモチベーションを保っていた。2年間の休養期間中にノヴァークが最高の選手になるのを見ていた。ノヴァークは僕の立場だったらどうするだろうかと自問する。それが彼がテニスに与えた影響なんだ。松葉杖をついていた時も僕は道のりを守り、今夜のようにもう一度チャンスが訪れることを願っていた」
勝利したオペルカは準決勝で、同じくビッグサーバーである世界ランク31位のG・ペリカー(フランス)と対戦する。ペリカーは準々決勝で同48位のJ・メンシク(チェコ)を下しての勝ち上がり。
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