24年の東京新聞杯覇者のサクラトゥジュール(セ8、美浦・堀宣行厩舎)が、京都金杯(4歳上・GIII・芝1600m)で史上初の8歳馬Vを狙う。 サクラトゥジュールは父ネオユニヴァース、母サクラレーヌ、母の父シンボリクリスエスの血統。父は0…

 24年の東京新聞杯覇者のサクラトゥジュール(セ8、美浦・堀宣行厩舎)が、京都金杯(4歳上・GIII・芝1600m)で史上初の8歳馬Vを狙う。

 サクラトゥジュールは父ネオユニヴァース、母サクラレーヌ、母の父シンボリクリスエスの血統。父は03年の皐月賞と日本ダービーの覇者。一方、母系は4代母のスワンズウッドグローヴを祖とする谷岡牧場の名牝系で、伯父のサクラプレジデントは03年の札幌記念など重賞を3勝。近親にはサクラチヨノオーやサクラホクトオーなどの名前がある。

 ここまで25戦6勝。5歳夏にオープン入りを果たし、6歳春のメイSでオープン初勝利を挙げた。その後は関屋記念が6着、中山金杯が12着と苦戦が続いたが、前々走の東京新聞杯でガラリ一変。中団で脚をためると、直線で鮮やかなイン差しを決めて、待望の重賞初制覇を果たした。続く前走の関屋記念は折り合いを欠いて13着に大敗したが、もちろん力負けではない。今回は東京新聞杯を勝った時と同じく、R.キング騎手とのタッグ。休み明けを苦にするタイプでもなく、道中の運び次第では好勝負になっていい。

 今年で63回目を迎える京都金杯だが、最高齢制覇は87年のドウカンヤシマの7歳。8歳以上の高齢馬は苦戦を強いられており、84年のグレード制導入以降に限ると延べ42頭が出走し、06年のニューベリーと22年のダイワキャグニーの2着が最高着順となっている。今年こそは高齢馬に凱歌が上がるか。サクラトゥジュールがレース史に新たな1ページを刻むことを期待したい。