2日に行われたオールドファームでセルティックの選手にスタンドから投げ込まれたコインが直撃する事件が発生した。『ESPN』が報じている。 2日、アイブロックス・スタジアムで行われたスコティッシュ・プレミアシップ第21節のレンジャーズvsセルテ…
2日に行われたオールドファームでセルティックの選手にスタンドから投げ込まれたコインが直撃する事件が発生した。『ESPN』が報じている。
2日、アイブロックス・スタジアムで行われたスコティッシュ・プレミアシップ第21節のレンジャーズvsセルティックは、ホームチームの3-0の快勝に終わった。
試合前時点で首位のセルティックが14ポイント差を付けており、頂上決戦という意味合いは薄れたものの、2025年初戦の大一番で大きな盛り上がりを見せたダービーマッチ。
戦前は開幕から無敗のフープス優位と見られたが、蓋を開けてみればホームのレンジャーズが攻守に圧倒。先発出場したFW古橋亨梧、FW前田大然、MF旗手怜央の日本人3選手も決定的な仕事ができなかった。
先日のスコティッシュ・リーグカップ決勝での敗戦を含めレンジャーズ陣営にとっては少し溜飲が下がる完勝となったが、同試合の終了間際には不届きなサポーターによる愚行による事件が発生した。
後半アディショナルタイムにレンジャーズ陣内のコーナーフラッグ近くで競り合ったセルティックMFアルネ・エンゲルスにスタンドからコインが投げつけられると、これが額付近に直撃。エンゲルスに大事はなかったが、ピッチに倒れ込んで治療を受ける形となり、試合が一時中断となった。
その後、選手から投擲されたコインを受け取った主審は、犯人特定に向けた証拠としてスタジアムに待機していた警察官に手渡す姿も中継映像によって確認されていた。
同試合後、セルティックのDFアリスター・ジョンストンはエンゲルスの状態を説明するとともに、相手サポーターに対してリスペクトを求めた。
「彼(エンゲルス)の目の上に当たったところを見た」
「目に当たらなくてよかった…。みんながピッチ上のプレーヤーを尊重することを願うだけだ」
「もしそれが目に当たったら、それはおそらく本当に深刻なケガだった。世の中にはいろんな人間がいるけど、みんなが賢くなって、人の頭に物を投げつけないようにしなくてはならない」
なお、サポーター同士による衝突も珍しくないオールドファームは今回の一戦を含め、アウェイサポーターのスタジアム入場を全面的に制限。今シーズン後半戦に向けては両クラブの話し合いによって緩和の方向に傾いていたが、今回の事件によって再考となる可能性もあるかもしれない。