これまで3連単の配当が100万円を超えたことがない中山金杯とは対照的に、京都金杯は波乱傾向にある。そこでこれまでの3連単の高配当ベスト3を振り返りたい。 第3位は16年だ。僅か2頭しか出走していなかった牝馬の1頭、3番人気のウインプリメ…

 これまで3連単の配当が100万円を超えたことがない中山金杯とは対照的に、京都金杯は波乱傾向にある。そこでこれまでの3連単の高配当ベスト3を振り返りたい。

 第3位は16年だ。僅か2頭しか出走していなかった牝馬の1頭、3番人気のウインプリメーラが好位から押し切り、6歳にして重賞初制覇を果たした。やはり前々で運んだ13番人気のテイエムタイホーが2着、番手を追走した7番人気のミッキーラブソングが3着。Aコース1週目らしい典型的な先行決着で、3連単は34万7310円の波乱となった。

 第2位は06年だ。この年も逃げ先行馬が波乱を呼んだ。勝ったのは6番人気のビッグプラネット。前半1000mが59秒1という緩めのペースで逃げると、直線で二枚腰を発揮。前年のアーリントンCに続く、2つ目の重賞タイトルを獲得した。2着は番手で運んだ12番人気のニューベリーで、典型的な「行った行った」。一方、3着には後方追走の伏兵アルビレオが突っ込み、3連単は41万8950円となった。

 そして第1位は21年だ。勝ったのは12番人気のケイデンスコール。2番枠から終始ロスなく運ぶと、直線で抜け出して快勝。18年の新潟2歳S以来、2年5カ月ぶりの重賞制覇で復活をアピールした。2着は2番人気のピースワンパラディだったが、3着には逃げた14番人気のエントシャイデンが粘り込み。この馬が高配当の主役となり、3連単はレース史上初の7桁配当となる122万8010円となった。

 21年と同じく中京開催の今年も波乱となるのか。あるいはレース史上初の3連単4桁配当に落ち着くのか。いずれにしても目が離せないレースとなりそうだ。