1月2日、帯広競馬場で行われた8R・帯広記念(BG1・4歳上・ダ直200m)は、西将太騎乗の2番人気、コウテイ(牡8・ばんえい・槻舘重人)が勝利した。2着に1番人気のメムロボブサップ(牡9・ばんえい・坂本東一)、3着に3番人気のコマサンエ…

 1月2日、帯広競馬場で行われた8R・帯広記念(BG1・4歳上・ダ直200m)は、西将太騎乗の2番人気、コウテイ(牡8・ばんえい・槻舘重人)が勝利した。2着に1番人気のメムロボブサップ(牡9・ばんえい・坂本東一)、3着に3番人気のコマサンエース(牡9・ばんえい・金田勇)が入った。勝ちタイムは2:08.2(馬場水分2.3%)。

 ばんえい重量が890kg~930kgとばんえい記念に次ぐ高重量戦で、4市記念重賞の最後を飾る本レースは精鋭5頭により行われた。多くの観客の拍手に迎えられてスタートが切られたお正月大一番のレース。道中は、高重量戦ともあって各馬慎重な脚どり。メムロボブサップ、コマサンエース、インビクタ、コウテイの4頭が一進一退を繰り返しながら第二障害へと進行。

【武豊日記】明けましておめでとうございます

 第二障害下で各馬じっくりと息を整えながら相手の出方をうかがっていたが、まずコウテイが登坂を開始。それを見る形でインビクタ、メムロボブサップ、コマサンエースが一斉に仕掛ける。コウテイがすんなりと障害をクリア、メムロボブサップとコマサンエースが続く。メムロボブサップが障害を下りた勢いのまま先頭のコウテイに迫るが、コウテイも必死に先頭を譲らず。最後まで脚色が鈍ることなくメムロボブサップを振り切って勝利。2着には最後まで食らいついた断然人気馬メムロボブサップが入り、3着にはコマサンエースが入った。

悲願の重賞初制覇

 今季は旭川記念、北見記念ともに2着など、これまで重賞タイトルにあと一歩手が届かないレースが続いていたコウテイだったが、8歳になった今、悲願の重賞初制覇で見事な大輪の花を咲かせた。コウテイを管理する槻舘重人調教師は帯広記念をオレノココロで制した2021年以来7度目の勝利、騎乗した西将太騎手は初制覇となった。

1着 コウテイ
西将太騎手
「嬉しいのとホッとした気持ちがあります。あと一歩が届かない展開が多かったので、今日はしっかりと1着でゴール出来てよかったです。スタートからあまり先頭と離れないで進めたので、良いレースが出来ると思いました。道中は他の馬のことはあまり気にせずに、この馬のレースをしたいと心掛けていました。第二障害を先頭で下りることが出来たので、このまま最後まで頑張ってくれと思っていました。結果、最後まで頑張ってくれて勝つことが出来ました。高重量戦でどんどん力を発揮してくれる馬なので、今後のレースも頑張ります。応援よろしくお願いします」

槻舘重人調教師
「勝てて本当に嬉しいです。去年より今年の方が夏バテの回復が早かったので、その分馬体が増えたのが良かったのだと思います。去年、30kgのハンデがあっても勝ちきれなかったので、今年こそは頑張ってくれるかなと期待はしていました。
スピード競馬より高重量戦での勝負の方がコウテイには向いているので、雪の影響がどう出るかわかりませんでしたが、結果良い方に出てよかったです。コウテイを応援してくれたファンの皆さん、本当にありがとうございました。これからまた、ばんえい記念に向けて頑張りたいと思いますので、応援よろしくお願いいたします」

コウテイ 140戦19勝
(牡8・ばんえい・槻舘重人)
父:シベチャタイガー
母:アーティ亜美
母父:エビスオウジャ
馬主:永井和弘
生産者:山根福司

【全着順】
1着 コウテイ
2着 メムロボブサップ
3着 コマサンエース
4着 インビクタ
5着 コマサンブラック