第77回全日本バレーボール高等学校選手権大会(春高)が1月5日(日)に東京体育館(東京都渋谷区)で開幕する。男子は昨夏の全国高校選抜でプレーした選手たちを中心に、各ポジションに将来が楽しみな逸材がそろう。その中でも注目の10選手を紹介する川…
第77回全日本バレーボール高等学校選手権大会(春高)が1月5日(日)に東京体育館(東京都渋谷区)で開幕する。男子は昨夏の全国高校選抜でプレーした選手たちを中心に、各ポジションに将来が楽しみな逸材がそろう。その中でも注目の10選手を紹介する
川野琢磨(駿台学園高)
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川野琢磨(駿台学園高〔東京①〕)
かわの・たくま/3年/身長197㎝/最高到達点343㎝/渕江中(東京)/アウトサイドヒッター/全国高校選抜(2024年度)
将来性の高さは世代トップクラス。最高学年を前にオポジットから転向し、スパイクはもちろん、サーブレシーブも磨き、大型オールラウンダーとして成長を遂げた。強化育成指定選手として東京グレートベアーズに入団することが発表されており、いっそう注目を浴びる舞台で、春高3連覇、そして全国三冠に導く。
中上 烈(洛南高〔京都〕)
なかがみ・れつ/3年/身長190㎝/最高到達点345㎝/長浜北中(滋賀)/アウトサイドヒッター/全国高校選抜(2024年度)
世代No.1のスパイク力で、ライバルチームのリベロが恐怖心を抱くほど。3枚ブロックも苦にせず、春高府予選決勝(対東山高)では4セットで両チームトップの42得点をマークした。ケガから復帰したセッター樋口卓朗と臨む今季最初で最後の全国大会。ベスト4入りしたインターハイの成績を上回り、一気に頂点へ駆け上がる。
山本 快(福井工大附福井高〔福井〕)
やまもと・かい/3年/身長188㎝/最高到達点330㎝/上庄中(福井)/オポジット/全国高校選抜(2024年度)
この学年ではトップのサウスポーで、スパイク力の高さはもちろん、髙橋藍(サントリー)を目標にレシーブ力も高い。昨年度の春高ではエースの一角として準優勝に貢献。今年度はインターハイで3回戦敗退と前半戦は苦しんだが、単独チームで臨んだ国スポでは4位に。1年前あと一歩で逃した日本一に、エースでキャプテンとして挑む。
松下晃大(東福岡高〔福岡〕)
まつした・こうた/3年/身長187㎝/最高到達点339㎝/千代中(福岡)/アウトサイドヒッター
藤元聡一監督が「歴代No.1」と認めるハイジャンパー。高さのあるバックアタックは決定力が高く、そのジャンプ力は勝負どころでのブロックにも生きる。昨年度は1回戦敗退に終わった春高が唯一の全国大会だったが、今年度はインターハイでは準優勝、国スポでは3位。近くて遠い頂点へ、エースとして殻を破れるか。
岩本純弥(高川学園高〔山口〕)
いわもと・じゅんや/3年/身長189㎝/最高到達点335㎝/高川学園中(山口)/ミドルブロッカー/全国高校選抜(2024年度)
高校からミドルブロッカーに転向し、今年度は全国高校選抜に選ばれるまでに成長。持ち味のリードブロックに加え、最高学年ではクイックを強化してきた。昨年度の国スポ準々決勝で勝利して以降、ライバルの駿台学園高には3連敗。5大会連続の対戦を目指して、キャプテンとしてもチームをリードする。
岩本純弥(高川学園高)
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一ノ瀬 漣(鎮西高〔熊本〕)
いちのせ・れん/1年/身長190㎝/最高到達点333㎝/大和中(佐賀)/アウトサイドヒッター/全国中学生選抜(2023年度)
春先からレギュラーを務め、名門の未来を担うルーキー。バックアタックを含めたスパイク、そして入学後から鍛えてきたサーブレシーブも含め1年生ながら完成度は高い。今季はインターハイのベスト4が最高成績。憧れのエースたちのような輝きを放ち、4年連続のセンターコート、そしてその先にトライする。
木村光希(駒澤大高〔東京②〕)
きむら・こうき/3年/身長193㎝/最高到達点340㎝/西中原中(神奈川)/オポジット/全国高校選抜(2024年度)
高校入学時に「180㎝くらいだった」という体格は、この3年間で急成長。今季は全国高校選抜に選出され、国スポ決勝では駿台学園高以外の選手で唯一スタメン出場し、日本一に貢献した。ミドルブロッカーの経験も生かしたアタックの引き出しの多さは魅力。2年連続の春高で、進化した姿を見せる。
瀬川桜輝(東北高〔宮城〕)
せがわ・おうき/3年/身長182㎝/最高到達点322㎝/長町中(宮城)/セッター/全国高校選抜(2024年度)
1年生時から経験豊富で、今季は全国高校選抜のキャプテンとしてプレー。ピンポイントに上げるトス、そしてそのトスワークに、感嘆の声を上げる仲間も多かった。東北高としてはここまでインターハイの2回戦が最高成績と結果を残せていないが、キャプテン、そして司令塔として見据えるのは日本一のみだ。
松田悠冬(慶應義塾高〔神奈川②〕)
まつだ・ゆうと/3年/身長191㎝/最高到達点333㎝/西中原中(神奈川)/セッター/全国高校選抜(2024年度)
将来性豊かな大型セッター。中央を起点に、強気で攻めるトス回しが持ち味。インターハイではベスト16、そして選抜チームとして臨んだ国スポでは慶應義塾高としては初めてのベスト8入り(最終結果は7位)に導いた。父はNECブルーロケッツに所属した敬さんで、幼いころから海外バレーに熱中。
松田悠冬(慶應義塾高)
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谷本悦司(駿台学園高〔東京①〕)
たにもと・えつし/3年/身長171㎝/最高到達点317㎝/大森二中(東京)/リベロ/全国高校選抜(2024年度)
昨年度からレギュラーをつかみ、連覇に輝いた春高では、ベストリベロ賞に選ばれた。下半身のトレーニングの成果も実り、今季も安定感は変わらず。抜群の反応でボールをつなぎ、インターハイ、国スポでもチームを日本一に導いた。小川智大(STINGS愛知)をお手本にとしたジャンプトスも魅力。
文/田中風太(編集部)
写真/山岡邦彦(NBP)、編集部
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