プロ野球2025年に達成されそうな記録〜セ・リーグ編 プロ野球選手が節目の記録に到達すると、試合が一時中断され数字が刻まれたボードと花束が達成者に手渡される。この時ばかりは、敵味方関係なく球場が祝福モードに包まれる。 それは一緒にプレーして…

プロ野球2025年に達成されそうな記録〜セ・リーグ編

 プロ野球選手が節目の記録に到達すると、試合が一時中断され数字が刻まれたボードと花束が達成者に手渡される。この時ばかりは、敵味方関係なく球場が祝福モードに包まれる。

 それは一緒にプレーしている選手たちも同じ気持ちで、ヤクルト・中村悠平は「本当にいろいろ見てきましたね」と振り返った。

「最初に記録達成の瞬間に立ち会ったのは、宮本慎也さんの2000本安打(2012年5月4日/広島戦)でした。節目の記録というのは、コツコツ積み重ねてきた努力の結晶なので、どの光景もほんとにすばらしかったです」

 また中村が「思い出深いですね」と語ったのが、山田哲人が2014年10月6日に、日本人の右打者としてシーズン最多安打記録を達成した神宮球場でのDeNA戦だ。

「山口俊投手から満塁ホームランで達成したんですけど、じつはベンチで上田(剛史)さんと『ホームランで決めたらカッコいいよね。哲人はそういうのを持っていると思う』という話をしていたんですよ。そしたら本当に打ったので驚きました(笑)」

 ちなみに山田は、2019年9月4日の広島戦(神宮球場)で通算200本塁打を達成しているのだが、それもサヨナラ満塁弾という劇的なものだった。

 今シーズン、どれだけの選手が節目となる記録に到達するのか。記録達成が近い選手を球団ごとに集めてみた。まずはセ・リーグから見てみたい。


楽天から巨人に移籍した田中将大

 photo by Sankei Visual

読売ジャイアンツ
【投手】
田中将大 日米通算200勝(あと3勝)
大勢   通算100セーブ(あと20セーブ)
ライデル・マルティネス 通算200セーブ(あと34セーブ)

【野手】
坂本勇人 2500安打(あと85本)
     300本塁打(あと5本)
岡本和真 250本塁打(あと17本)
丸佳浩  2000安打(あと158本)
     2000試合出場(あと128試合)
     300本塁打(あと17/昨年、14本塁打)

阪神タイガース
【投手】
西勇輝   1500奪三振(あと18個)
岩崎優   150ホールド(あと1ホールド)
      100セーブ(あと11セーブ)

【野手】
大山悠輔  1000安打(あと86本)
      1000試合出場(あと23試合)
近本光司  1000安打(あと67本)
      200盗塁(あと32盗塁)
佐藤輝明  100本塁打(あと16本)

横浜DeNAベイスターズ
【投手】
山﨑康晃  250セーブ(あと19セーブ)
森唯斗   500試合登板(あと16試合)

【野手】
牧秀悟   100本塁打(あと2本)
佐野恵太  100本塁打(あと10本)
      1000安打(あと161本)
桑原将志  1000安打(あと60本)
タイラー・オースティン 100本塁打(あと26本)

広島東洋カープ
【投手】
大瀬良大地 100勝(あと13勝)

【野手】
秋山翔吾  300二塁打(あと3本)
田中広輔  1000安打(あと40本)

東京ヤクルトスワローズ
【投手】
石川雅規  200勝(あと14勝)

【野手】
山田哲人  300本塁打(あと1本)
      200盗塁(あと5盗塁)
西川遥輝  1500安打(あと94本)
      1500試合出場(あと17試合)
      350盗塁(あと8盗塁)
村上宗隆  250本塁打(あと26本)
中村悠平  1000安打(あと26本)

中日ドラゴンズ
【投手】
祖父江大輔 500試合登板(あと9試合)

【野手】
中田翔   300二塁打(あと25本)
大島洋平  2000試合出場(あと114試合)
高橋周平  1000安打(あと153本)

*     *     *     *     *

 ヤクルト・中村悠平は、昨オフにチームと新たに3年契約。自身の通算1000本安打まであと「26」と迫って、プロ17年目となる今シーズンを迎えることになった。

「1000本安打はプロに入った頃は考えられない数字で、そこにようやく手が届きそうなところまできた。ここまでよく頑張ってこられたという感情と、通過点にしないといけないというふたつの思いがあります。これを糧にもっともっとヒットを打って......そういった個人記録の積み重ねがチームの成績につながる部分は多いので、1年1年、体力的にも精神的にもしっかり保ちながら、まあ2000本安打はアレですけど(笑)、1000本安打という節目の記録は通過点にしたいと思います」

パ・リーグ編につづく>>