NTTジャパンラグビー リーグワン 2024-25ディビジョン1 第3節(リーグ戦) カンファレンスB2025年1月4日(土)14:30 味の素スタジアム (東京都)東京サントリーサンゴリアス vs…

NTTジャパンラグビー リーグワン 2024-25
ディビジョン1 第3節(リーグ戦) カンファレンスB
2025年1月4日(土)14:30 味の素スタジアム (東京都)
東京サントリーサンゴリアス vs トヨタヴェルブリッツ

トヨタヴェルブリッツ(D1 カンファレンスB)


スコットランドからやって来たリッチー・グレイ選手。今節も4番で先発予定だ

まさかの連敗スタートとなってしまったトヨタヴェルブリッツ(以下、トヨタV)だが、意外なほど選手たちの表情に暗さはない。今節は同じく未勝利の東京サントリーサンゴリアスとの対戦となる。難しい試合になることは間違いないが、ここまで準備してきたものを疑うことなく、初勝利の先に光があることを信じて自分たちのラグビーを貫いていくだけだ。

「もちろん改善が必要なところも課題もあるけど、常にチームのために継続して自分の役割を遂行したい」と語るのは、新加入のリッチー・グレイ。クラブ初のスコットランド国籍の選手で、同国の代表キャップ79を誇る35歳は、208cmの高さとパワーあふれるプレーでチームに新風を吹き込んでいる。

「リーグワンのゲーム展開が速いということは分かっていましたが、期待どおりでした。日本のラグビーはボールインプレーの時間も長いし、そのぶん、アタックが多くて、観客から見ても面白いゲームができていると思います」と、日本のラグビースタイルに好印象を持ったようだ。

グレイがトヨタVへの加入を決めたのは、スティーブ・ハンセン ヘッドコーチ/ディレクターオブラグビーとイアン・フォスター 共同コーチが指揮を執っていたことも理由の一つ。スコットランド代表として出場したラグビーワールドカップ2015イングランド大会では、敵将として二人が世界一に輝く姿を見ていた。

「ラグビーのスタイルに関してもスコットランドとはまったく違いますし、コーチングスタイルも全然違いますね。私自身、新しい考え方や、新しいスキルセット、新しい練習について学ぶことができています」

前所属のグラスゴー・ウォリアーズ(スコットランド)では通算100試合以上出場。ある種の慣れが生まれかけていたところで届いた日本からのオファーに、「新たな挑戦が待っている」と思い切って飛び込んだ。チームは開幕連敗という厳しいスタートで、「思ったとおりにいっているわけではないけど、自分としては先に進む上でいいチャレンジだと思っているよ」と貫禄を見せる。

何歳になっても学びと挑戦を止めないスコットランドの貴公子。われわれが彼から学ぶべきものも多くありそうだ。

(斎藤孝一)