10度目の大晦日大会「RIZIN DECADE(RIZIN.49/雷神番外地)」は31日、さいたまスーパーアリーナで開催。第2部第14試合のメインイベントは、クレベル・コイケが鈴木千裕を相手にフルラウンドの末、判定3-0で勝利、フェザー級王…

10度目の大晦日大会「RIZIN DECADE(RIZIN.49/雷神番外地)」は31日、さいたまスーパーアリーナで開催。

第2部第14試合のメインイベントは、クレベル・コイケが鈴木千裕を相手にフルラウンドの末、判定3-0で勝利、フェザー級王者のタイトルを再び掴んだ。

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■「千裕、あなた強いじゃん」

(C)RIZIN FF

2023年6月『RIZIN.43』フェザー級タイトルマッチの鈴木千裕戦で、400グラムの体重超過によりベルトを剥奪されたクレベルが、556日ぶりに王者へ返り咲いた。

試合はゴングと同時に前へ出る鈴木。鈴木がカーフキックで距離で削りながら、クレベルのタックルもカット。鈴木が自分の距離を保ちながらカーフキックで攻め続けるも、残り2分を切った時点でクレベルが遂に絡みつく。クレベルがヒールフックを狙うが、かかとを落としこれを回避する鈴木。息を呑む攻防が続いた。

第2ラウンドは終始クレベルが絡みつく展開だが、鈴木もしぶとく抵抗。そして試合は年を跨いで行われ、運命の最終第3ラウンドへ。

マウントを取った鈴木が鉄槌を振り下ろし、クレベルが三角絞めで応戦と両者一歩も譲らない攻防。三角絞めが極まるも、鈴木は耐え抜き、最後は死力を尽くした殴り合いの末、クレベルの肩固めの姿勢のまま試合終了のゴングが鳴った。

判定の結果は「青、クレベル」「青、クレベル」と続き、クレベルが勝利の雄叫びを上げ、3-0でクレベルの勝利となった。

1年半前の試合では腕ひしぎ逆十字固めでクレベルが一本を取ったが、規定によりノーコンテスト。その1年半後に組まれたリマッチで、クレベルが正式に勝利を決め、王座を奪還した。

試合後、マイクを取ったクレベルは「みんなハッピーニューイヤー!神様ありがとうございました」と新年を祝うと、続けて「千裕、あなた強いじゃん」と鈴木の健闘を称えた。最後はお決まりの「1、2、3、ポペガー!」で年を跨ぐ死闘を締めくくった。

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