貴賢神を猛ラッシュで沈めたエドポロキング。(C)RIZIN FF アンダーグラウンドから這い上がってきた“巨人”が底知れぬポテンシャルの一端を見せつけた。12月31日にさいたまスーパーアリーナで行われた格闘技イベント「RIZIN DECAD…
貴賢神を猛ラッシュで沈めたエドポロキング。(C)RIZIN FF
アンダーグラウンドから這い上がってきた“巨人”が底知れぬポテンシャルの一端を見せつけた。12月31日にさいたまスーパーアリーナで行われた格闘技イベント「RIZIN DECADE」の第2部「RIZIN.49」第3試合で、待望のRIZINデビュー戦に挑んだエドポロキング(ROOTS GYM)だ。
【動画】RIZIN最長の204センチ エドポロキングと貴賢神の衝撃的な体格差をチェック
対峙した相手はMMA、そして格闘家としても経験値で上回る元関取の貴賢神(フリー)。だが、“人間摩天楼”の異名を授かる23歳は、その圧倒的な体躯からか、猛者を前にしても動じる素振りは見られなかった。
RIZIN史上最長身となる204センチという貴賢神よりも14センチのリーチ差に加え、セネガルで磨きをかけたポテンシャルを持つ“怪物”エドポロキング。試合開始のゴングと同時に圧倒的な巨躯を利した打撃で優位に進め、コーナーサイドに押し込まれても冷静に試合を推し進めた。
趨勢が定まったのも、常人ならざる角度から飛んできた膝だった。エドポロキングは組みあってからの離れ際に、190センチもある貴賢神の顔面に右膝を炸裂。相手が崩れたところを猛ラッシュで畳みかけた。
文字通りの圧勝。檜舞台であるRIZINでのデビュー戦ということを考えても浮足立ってもおかしくない。しかし、当人は意外に冷静だ。試合後の会見に「お願いしまーす」と軽快な足取りで姿を見せたエドポロキングは、「今は世界と言うレベルじゃない。高望みせずにコツコツと頑張ります。(ベルトは)今って言っても現実味がない。時期が来たら自分のモノになる。焦らず、コツコツとやりたい」と振り返った。
間近で見ると、より一層、規格外さがうかがえる。会見場に用意された壇上からも大きくはみ出る身体は、プロ野球球団のスカウトから目を懸けられたという高校球児時代から鍛え上げられて筋骨隆々。なるほど“人間摩天楼”もうなずける。
無論、粗さがないわけではない。この試合でも貴賢神に組まれた際に膠着状態となり、流れを失いかけてもいた。ただ、逆に言えば、その粗さが磨かれた時にどこまでポテンシャルが伸びるのかは興味が尽きない。
RIZINに鮮烈な形で現れたエドポロキング。試合後のXで「日本格闘技の未来は明るい」「大化けしそう」といったコメントが相次いだ格闘ファン垂涎の才覚を持つ男から目が離せない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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