2024年にGDOが配信した全ての記事の中から、編集部が独自に10大ニュースを選出。全5回にわたり、ことしのゴルフ界を彩ったホットな話題を振り返る。最終回はハプニング&番外編として5つのニュースをピックアップ。シェフラーが警察に逮捕される…

「全米プロ」で強心臓ぶりを見せたスコッティ・シェフラー

2024年にGDOが配信した全ての記事の中から、編集部が独自に10大ニュースを選出。全5回にわたり、ことしのゴルフ界を彩ったホットな話題を振り返る。最終回はハプニング&番外編として5つのニュースをピックアップ。

シェフラーが警察に逮捕される

ラウンド後の記者会見で朝の状況を説明したシェフラー

スコッティ・シェフラーが5月のメジャー「全米プロ」で警察に逮捕された。大会2日目の午前5時過ぎ、コース周辺でシャトルバスが絡む死亡事故が発生。大渋滞に発展してスタート時間も遅れていたが、シェフラーは当初の開始時刻を目指してコースに向かっていた。

しかし、警察官の誘導を振り切って会場に入ろうとしたため、車から降りると手錠をかけられてパトカー後部座席に拘束。その後、地元警察での事情聴取で警察官への抵抗、誘導時の信号無視、無謀運転などの罪を認めて釈放された。

留置場ではストレッチも行い、午前9時過ぎにコースに到着。第2ラウンドは6バーディ、1ボギーの「66」といつもと変わらないプレーを見せた。

「ずっと震えていた」スタート前に一時拘束のシェフラー 留置場でストレッチも

混乱、飛び交う情報、驚き…スコッティ・シェフラー“狂想曲”の一部始終

畑岡奈紗がまさかの失格

無念の表情を浮かべる畑岡奈紗

畑岡奈紗がまさかの失格処分を受けた。6月「ショップライトLPGAクラシック」は4位と好発進を決めたが、2日目の第2ラウンド開始前に第1ラウンド最終9番(パー5)、茂みに打ち込んだ球を発見するまでに捜索にかけられる3分の制限時間を超過していたことが発覚した。

捜索のシーンに立ち会っていた米テレビ中継局のリポーターの申し出を受け、映像を検証。捜索に3分25秒かかっていたことが明らかになった。誤所からのプレーの違反(ゴルフ規則14.7b)と認定された。

本来であれば、球は紛失したとみなされ、1罰打を加えて2打目地点から4打目として打つ必要があった。スコア提出前にその誤りを訂正しなかったため、失格になった。

大会後に畑岡はルールの明確化などを求める意見書をSNSに投稿した。

駐車場で茫然 畑岡奈紗の失格は五輪代表争いに影響も「ルールなので…」

失格の畑岡奈紗が意見書 球探し “3分ルール”の明確化を

“坂田塾”の坂田信弘さんが死去

多くのジュニアゴルファーを育成した坂田信弘さん(左)が死去した

多くのジュニアゴルファーを育成した男子プロ坂田信弘さんが7月、76歳で死去した。坂田さんは1947年熊本県生まれで京大(中退)、陸上自衛隊を経て75年に日本プロゴルフ協会のプロテストに合格していた。

ツアー参戦時から執筆活動も行い、90年から小学館ビッグコミックオリジナルで連載されたゴルフ漫画「風の大地」の原作を担当した。

93年に熊本県で坂田ジュニアゴルフ塾を開校。最盛期には全国6校まで拡大し、多くの生徒を指導してきた。門下生には女子プロの古閑美保上田桃子笠りつ子安田祐香らがいる。

ジュニアゴルフ塾主宰の坂田信弘さんが76歳で死去 古閑美保、上田桃子ら輩出

30年の歴史に幕 “坂田塾”はゴルフ界に何を残したのか

PGMの平和がアコーディア親会社を5100億円で買収

5100億円の巨額買収となった(左からPGMの田中耕太郎社長、平和の嶺井勝也社長、アコーディア社長就任予定の三好康之氏)

ゴルフ場国内2位の「パシフィックゴルフマネージメント」(PGM)親会社である「平和」(本社・東京都台東区)が12月、国内最大手「アコーディア・ゴルフ」の全株式を保有する投資会社を買収して子会社化すると発表した。買収金額は5100億円。

平和が運営するゴルフ場は計321カ所に増えて国内最大、保有するゴルフ場の数では世界最多となる見通し。

アコーディアは173カ所を保有・運営、PGMは148カ所のゴルフ場を保有する。買収後もアコーディアとPGMのゴルフ場運営は統合せず、両社は平和の子会社として存続する。

PGM×アコーディアで世界最大のゴルフ場保有会社誕生へ「プラスしかない」

PGM運営の平和がアコーディア親会社を5100億円で買収へ 保有ゴルフ場は世界最多に

ZOZO→ベイカレントクラシック 前澤友作氏が新規大会

25年「ベイカレントクラシック」の優勝を目指す松山英樹

PGAツアーは12月、日本で開催するトーナメントのタイトルスポンサーとして、総合コンサルティングファームの株式会社ベイカレント(本社・東京都港区)と複数年契約を締結したと発表した。

新たな大会名は「ベイカレントクラシック」で2025年大会は10月に開幕し、神奈川県の横浜CCが会場となる。19年から開催されていた「ZOZOチャンピオンシップ」は今年10月の大会で6年契約を満了していた。

また、ファッション通販サイトを運営するZOZO創業者で元社長の実業家・前澤友作氏の名前が冠された「前澤杯 MAEZAWA CUP」が来年4月に国内男子ツアーの新規大会として開催される。予選カットなしの4日間で出場選手100人が国内ツアー史上最高の賞金総額“最大”4億円、優勝賞金8000万円を争う。

PGAツアー「ベイカレントクラシック」 2025年から横浜CCで開催

総額4億円、10日間プロアマ、ラウンドガール…異色の新規大会への懸念と期待