「オオタニはベーブ・ルースを置き去りに」 衝撃のシーズンに新たに勲章が加わった。米老舗メディア「スポーティング・ニュース」は30日(日本時間31日)、2024年の「年間最優秀男性アスリート」を発表し、ドジャース・大谷翔平投手が選出された。今…

「オオタニはベーブ・ルースを置き去りに」

 衝撃のシーズンに新たに勲章が加わった。米老舗メディア「スポーティング・ニュース」は30日(日本時間31日)、2024年の「年間最優秀男性アスリート」を発表し、ドジャース・大谷翔平投手が選出された。今季はナ・リーグMVPなど各賞を総なめにし、実に“18冠”となった。

 同メディアは「私たちは今まで見てきたことを上回ることはないと思いがちだが、人類はそれを上回るカーブボールを投げてくる。当然ながらベーブ・ルースは唯一無二だ。しかし、ショウヘイ・オオタニはベーブを置き去りにしてしまった」と脱帽。「155年の歴史(を誇るMLBで)誰もが想像できなかった偉業を成し遂げている。ナ・リーグが誕生してから、2万人以上のメジャーリーガーがプレーしたが、野球界で彼の地位を越えた人は誰もいない」とし、選出理由を明かした。

 大谷は昨年12月に10年総額7億ドル(当時約1014億円)でドジャースに移籍。レギュラーシーズン159試合に出場し、打率、本塁打、打点、盗塁のいずれも自己ベストを更新。54本塁打と130打点で2冠を手にした。さらに前人未到の「50本塁打-50盗塁」も樹立している。

 MLB公式のHPに記載されているスタッツだけを見ても、134得点、54本塁打、130打点、出塁率.390、長打率.646、OPS1.036、99長打、411塁打、ISO(長打率-打率).336、本塁打率11.78の“リーグ10冠”。打率.310、59盗塁は同2位と圧倒的な成績だった。

 シーズン中には週間MVPを4回、月間MVP(9月)1回、本塁打、打点の“7冠”。さらに「スポーティング・ニュース」選出の年間最優秀選手には、メジャー最多58本塁打&144打点のアーロン・ジャッジ外野手(ヤンキース)を退けて受賞を果たした。さらに、選手会選出のナ・リーグ最優秀野手、正力松太郎賞特別賞、指名打者部門でのシルバースラッガー賞にも選ばれた。

 14日(同15日)には卓越した打者をファン投票などで選出する「ハンク・アーロン賞」、最も活躍した指名打者(DH)に贈られる「エドガー・マルティネス賞」、今季活躍した選手をファン投票などで選ぶ「オールMLBチーム」の「ファーストチーム」DH部門に選ばれ、1日で“3冠”を達成した。21日(同22日)にはナ・リーグMVPも受賞。また12月には、米放送局「MLBネットワーク」によるシーズン最高のパフォーマンスを称える「プレー・オブ・ザ・イヤー」に、「50本塁打-50盗塁」を達成した9月19日(同20日)のマーリンズ戦が選ばれ、“18冠”フィニッシュとなった。(Full-Count編集部)