第77回全日本バレーボール高等学校選手権大会(春高)が来年1月5日(日)に東京体育館(東京都渋谷区)で開幕する。ここでは、2月の「2024全日本ジュニアオールスタードリームマッチ」の際に行い、月刊バレーボール2024年4月号に掲載した対談を…
第77回全日本バレーボール高等学校選手権大会(春高)が来年1月5日(日)に東京体育館(東京都渋谷区)で開幕する。ここでは、2月の「2024全日本ジュニアオールスタードリームマッチ」の際に行い、月刊バレーボール2024年4月号に掲載した対談をお届けする(プロフィールなどの表記は当時のまま)
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試合では対角を務め、コートを離れると仲のよさを見せた来年度注目のエースコンビ。中学時代から意識し合う2人が、次のシーズンへ闘志を燃やした
チームOCEANでプレーした松下(左)と中上
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——仲がよさそうなお二人ですが、面識はありましたか?
松下 中学3年生のJOC杯のとき、身長と最高到達点が1㎝違いで(松下が身長188㎝で最高到達点331㎝、中上が187㎝で330㎝)。試合をしたことはありませんでしたが、当時インスタグラムでやり取りをしました。自分は高校では SNSが禁止なので、それから交流はありませんでしたが、ここに来て「覚えてる?」と話しました。
中上 高さがあって、自分と似たようなプレーをするので中学生のころは「どんな選手なんやろな」と思っていました。自分も覚えていたので、ずっと話していました。結構明るい性格なので、すぐにかみ合って。仲よくなるのは一瞬でした(笑)
——それぞれのプレーの印象を教えてください
松下 中学生のときは細かくプレーを見ていませんでしたが、今年の春高では同じ世代を代表する選手として名前が挙がっていたので、すごいなと思いました。ジャンプ力がありますし、前衛のスパイクだけでなく、ライトと中央からのバックアタックのスピードと威力はレベルが違うなと思いました。
中上 春高1回戦の(東福岡)対正智深谷(埼玉)戦を見ました。自分と同じ代にレフトで打っている選手はあまりいませんが、いい選手がいると自分も燃えます。エースという共通点があり、いいライバル関係だと思っています。
松下 これまでは(東福岡3年の)葭原逢太さんがいて、大事な場面でトスを託されることはあまりありませんでしたが、新チームでは上がるようになって。(中上)烈はトスを託されたら全部決める破壊力があるのがすごい。それは自分に足りない点なので、吸収していきたいです。
ハイタッチを交わす松下(左)と中上
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——中心選手として、最終学年で伸ばしたいプレーはありますか?
中上 サーブレシーブです。ライトにどの選手が入るかによりますが、レシーブに参加することになるので、もっと安定させたいです。また、自分たちはライトのブロッカーの身長があまり高くないので、(ブロック)チェンジすることが多くなると思います。でも、自分がライトで跳んだあとのライトからの決定力が高くないのが今の課題で。レフトからのスパイクやバックアタックぐらい自然に打てるようにして、ライトからもどんどん決めたいです。
松下 自分も相手にいいエースがいるときにライトでブロックをすることが多いです。そのときにライトからあまり点を決めることができていないので、決定力を上げたい。そして、烈のように大事な場面で託されて、決められる選手になりたいです。
——それぞれのチームに戻って、ライバルとしてどんな対決をしたいですか?
中上 お互いにライトでブロックに跳んでマッチアップもすると思います。そこは仲のよさは関係なく、相手としてバチバチで、全力で頑張りたいです。
松下 烈が決めたら自分も決めたり、いいライバルとして高め合いたいです。勝負のときはバチバチです!
——チームの目標はいかがでしょうか?
2人 日本一です。
中上 決勝で戦います!
中上 烈(洛南高〔京都〕)
なかがみ•れつ/2年/身長190㎝/長浜北中(滋賀)/アウトサイドヒッター
爆発力のあるスパイクで1年生時からエースを任される。チームとしては5年ぶりの春高出場の立役者に
松下晃大(東福岡高〔福岡〕)
まつした•こうた/2年/身長186.4 ㎝/千代中(福岡)/アウトサイドヒッター
高い身体能力を生かしたスパイクを武器に、2年生時からレギュラーに。今年度はエースとして一本立ちを目指す
取材/田中風太(編集部)
写真/山岡邦彦(NBP)、編集部
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中上が「決勝で戦います!」と宣言した半年後、インターハイ準決勝で両雄は激突した。中上のバックアタックを含めた豪快なスパイクを軸に接戦を繰り広げたが、松下擁する東福岡が2-1で勝利。同校はその後、銀メダルを手にした。
今回の春高ではともに勝ち上がれば準々決勝で再び対戦。実現すれば、両エースの意地のぶつかり合いからも目が離せない。
中上、松下の今大会に懸ける思いは、
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