超高校級スラッガーが夢を追う決断「夢はプロ野球選手だった」 プロ入りか大学進学か、その決断が大きく注目された早実の清宮幸…

超高校級スラッガーが夢を追う決断「夢はプロ野球選手だった」

 プロ入りか大学進学か、その決断が大きく注目された早実の清宮幸太郎内野手が22日、都内で会見し、プロ志望を表明した。高校通算最多111本塁打を記録した世紀のスラッガーが進路を明らかにしたことで、来月に行われるドラフト会議では複数球団が競合指名することは必至。清宮自身は「自分を厳しく指導してくれて成長させてくれる球団に行きたい」と話した。

 元々は早大でラグビーをプレーしたくて早実に入ったという清宮だが、ラグビーから野球に大きく方向転換するきっかけとして挙げたのが、中学1年の時に所属した北砂リトルで世界一になったこと。世界の強豪チームを破って頂点に輝いた経験について「最初は野球好きの少年だったんですけど、自分の人生が大きく変わったのは、世界大会で優勝したことだと思います」と語った。

 今後は各球団のスカウトと会い、いろいろな話を聞きながら、プロ入り後の育成方法などについて理解を深めていくことになりそうだ。早実から直接プロ入りした例は、過去に王貞治、荒木大輔らがいるが、直近では1983年ドラフト指名の板倉賢司(大洋)、上福元勤(巨人)で、清宮のプロ入りが決まれば、34年ぶりとなる。

 清宮の会見の一問一答全文は下記の通り。

――プロ入りを決断した理由、決め手は?
「昔からの夢なので。より高いレベルでやりたいと思った」

――決断した時期は?
「U-18から帰ってきてからすぐに」

――決断するにあたって相談した人は?
「誰にというのは特にないです」

――監督にはどう伝えたか?
「プロに決めました、と」

――その時の監督の反応は?
「笑顔で受け取ってくれました」

――両親はどのような反応だったか?
「自分で選んだ道を後押ししてくれるということだったので」

――プロは日本のプロ野球ということでいいか?
「もちろんです」

――12球団すべてOKか?
「はい。厳しく指導して成長させていただける球団に行きたいです」

――理想とする選手像は?
「早実の先輩である王貞治さんです。お会いしたり、プレーを見たりして、ずっと憧れを持ってやってきているので。いずれは868本を目指せるような選手になりたいです」

「やるからには王さんのような人間になりたい」

――メジャー挑戦への思いは?
「あります。その思いは変わっていないので。プロの世界で1つ1つ目標をクリアしていくことで、そこにつながっていくと思います」

――どのような経験が決断につながったか?
「2回ジャパン(侍ジャパン高校代表)に選んでいただいたこと、甲子園に出場したこと、ホームランの記録を更新できたところかなと思っている」

――トップチームの日本代表でもプレーしたいか?
「やるからには、そこを目指してやっていかなくてはいけないと思っています」

――プロでこだわりたい数字は?
「早実の先輩、王さんの記録は目標となる数字です」

――中学時代に本塁打王を取りたいと言っていたが?
「変わっていないです。自分の中の夢、目標になっている」

――プロ志望届を出すにあたり、影響を受けた言葉などは?
「あまりないですが、1つ1つステージを踏むことによってプロが見えてきた。高校3年間が自分の中では大きい」

――日本でどういった成績を残してメジャーに行きたいか?
「ホームラン王は目指すべきところだと思います」

――王さんの記録は意識していますか?
「早稲田の先輩なので、使命感はある。やるからには王さんのような人間になりたい」

――学生生活はあと半年。残りの学生生活でやりたいことは?
「これから文化祭が始まるので。みんなで劇をやります。(役は?)ナイショです(笑)」

――進学ではなく、プロを目指した理由は?
「野球に集中できる。夢はプロ野球選手だったので」

――各球団から話を聞いてみたいと言っていたが、どんなことを考えているか?
「志望届出してからお話が聞けるということだったので、しっかり聞いてみたいです」

――大学進学を考えた時期はあったか? また、米国へ直接行くということは考えたか?
「早実に来たのは早大でラグビーをしたかったから。もともとは大学にいくつもりでした。アメリカに直接行くことはあまり考えていなかったです」

――プロ入り後のビジョンは?
「目指すべきところは1軍で活躍することだと思います」

「悔しさがなければ、プロの世界でやっていけないと思う」

――王さんと同じく、最後に甲子園に出られなかった悔しさが、プロ入り決定の要素になった?
「決勝で負けてから、いろいろなところで惜しさは増えていった。今でも甲子園に行きたかったという思いはある。惜しさは一生忘れないし、その悔しさがなければ、プロの世界でやっていけないと思う」

――12球団はどこでもOKか、話を聞いた上で判断したいか?
「これからなので、まだちょっと」

――プロで通用するなと思うところは?
「プロで通用するところは、まだわからない。足りないところは、バットが違うので。トレーニングをして、パワーをもっとしっかりつけたいです」

――大学に通信などで単位を取るという選択肢はない?
「ないです」

――同学年でプロ志望する仲間とプロで頑張っていきたい気持ちはある?
「大切な仲間なので。みんなで頑張りたいと思います」

――意思を表明した今の心境は?
「『友達からもどっちなんだ?』とずっと聞かれていた。そういう面ではすっきりしました。ここからプロを目指すので、その厳しさ、やってけるのかなという不安がないわけではない」

――北砂リトルリーグの経験はどうだったか?
「最初は野球好きの少年だったんですけど、自分の人生が大きく変わったのは、世界大会で優勝したことだと思います。あの経験が今の自分にとっては大きかったと思います」

――プロ野球選手として、どんな存在になりたい?
「高校時代からたくさんの方たちが応援して下さり、ものすごく自分の力になっていた。プロでもたくさんの人に応援していただけるように、自分のプレーで見ている人たちを幸せにしたい。自分の野球選手としての理想像はそこにあります」

――将来的な夢はメジャーというが、海外FA権までやるか? チャンスがあればすぐに行きたいのか?
「そこまで具体的に考えていない。どういう野球選手になるかで変わってくると思います」

――向学心旺盛ですが、大学に進んだら「これは勉強していたかな」というのは?
「経済学ですかね」

――中村選手(広陵)など、U-18にはプロを志望する選手がいたが、彼らの存在が決断の決めてになった?
「それはないです」(篠崎有理枝 / Yurie Shinozaki)