現役ドラフトでソフトバンクから日本ハムへ移籍し、2024年に新天地で大活躍を収めた日本ハムの水谷瞬に、『バズ!パ・リーグ』(ABEMA)が独占インタビューを実施。その中で、今季水谷が見せたタイムリー後の“ベース上での涙のシーン”について、自…

現役ドラフトでソフトバンクから日本ハムへ移籍し、2024年に新天地で大活躍を収めた日本ハムの水谷瞬に、『バズ!パ・リーグ』(ABEMA)が独占インタビューを実施。その中で、今季水谷が見せたタイムリー後の“ベース上での涙のシーン”について、自身が振り返る形で言及した。

【映像】ベース上で涙する水谷瞬

9月4日にみずほPayPayドーム福岡で行われた福岡ソフトバンクホークス対北海道日本ハムファイターズの一戦。2-5、ソフトバンクが3点リードで迎えた9回表・日本ハムの攻撃で、先頭の5番・松本剛が四球を選んで出塁し、その後1死一塁となるも 7番・上川畑大悟の代打・淺間大基が2ベースヒットを放ち、1死二、三塁に。すると、8番・田宮裕涼の内野安打で、まず三塁走者の松本が生還し、3-5。なおも1死一、三塁から、9番・石井一成のライト前ヒットで4-5と1点差に詰め寄ると、続く1番・万波中正のショートゴロの間に三塁走者が生還。土壇場で5-5と同点に追いつく。

そして、2死二塁の場面で打席に立ったのは、途中出場の2番・水谷。古巣のソフトバンクに対して水谷は、インコースのボールを捌いてレフトへと弾き返す。この一打で、二塁走者が生還し、ついに日本ハムは勝ち越すこととなった。自らが放ったこの一打で逆転に成功し、一塁に到達した水谷はベース上で、目頭を押さえる仕草を見せた。日本ハムはその後も、3番・清宮幸太郎の2ランも飛び出し、9回だけで6得点を獲得し逆転勝利した。

ベース上で涙を見せたシーンについて水谷は「1年間を通してソフトバンク戦は打てなかったが、僕の中ではソフトバンク戦で、チャンスの時に回ってくる機会が多かったようなイメージがあって、あれだけ皆が繋いで回してくれて、いつも通り抑えられて、僕で流れを止めてしまうかもしれないという気持ちもあったので、なんとかそうならないようにしようと思った。本当にがむしゃらに行こうって思って、それがヒットになっての勝ち越し。少し前までの悪いイメージを払拭できたのかなという思いと、この5年間いろいろあったことも頭によぎって、ああいう形になった。ただ、汗で涙は出ていなかったですね(笑)」と感極まった理由とともに、実際には涙は出ていなかったことも明かした。

古巣への意識については「意識しているつもりはないが、体というか頭の片隅にはあるんだろうと思うので、どうしても少し力が入ってしまっていたんじゃないかなと思います」とコメントした。

なお、水谷は2024年に新天地で1軍デビューを飾り、97試合に出場、打率.287をマークしている。日本生命セ・パ交流戦ではMVPを獲得するなど今季大ブレークを果たした。

(ABEMA『バズ!パ・リーグ 2024年末SP』より)