12月29日に放送された、今季スーパーGTを名シーンで振り返る『ABEMA SUPER GTダイジェスト』総集編では、スーパーGT第7戦「AUTOPOLIS GT 3Hours RACE」決勝のDENSO KOBELCO SARD(#39…
12月29日に放送された、今季スーパーGTを名シーンで振り返る『ABEMA SUPER GTダイジェスト』総集編では、スーパーGT第7戦「AUTOPOLIS GT 3Hours RACE」決勝のDENSO KOBELCO SARD(#39 GR Supra)中山雄一が優勝を決めた鮮烈なディフェンスがピックアップされた。
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今大会、予選10位という厳しい位置からスタートした39号車は、序盤から着実に順位をあげる。62周目、Modulo(#64 CIVIC TYPE R-GT)の大きなクラッシュが発生すると、本日3度目のSC(セーフティカー)が出動する事態に。勝負は再び中断かと思われたが、39号車はこのタイミングで、運よくピットインをすませており、ペナルティを負うことなく、MOTUL AUTECH(#23 Z)の前、つまり実質的なトップに躍り出ることに成功した。
しかし、抜かれた23号車のドライバー R.クインタレッリ(今シーズンで引退を表明したレジェンド)も黙ってはいない、SCが解除される瞬間を39号車を虎視眈々と狙いながら、トップ奪還の準備をする。そして、レースは68周目、ついにSCが解除されると、23号車クインタレッリはテールトゥノーズで39号車に迫り、猛プレッシャーをかける。
ガレージで戦況を見守る39号車の相棒 関口雄飛も「抑えろ!頼む!抑えろ!」と声を荒げながら祈るように見つめていた。すると、その祈りが通じたかのように、中山雄一はホームストレートから3つのコーナーにわたる激しいバトルを見事に制し、トップの座を守り抜いた。これを見届けた関口は「よし、抑えた!」と歓声を上げ、立ち上がって拍手を送った。
SC解除直後の首位攻防戦という最大のピンチを乗り越えた39号車は、その後も快走を続け、合計4度にわたるSC出動という大波乱のレースだったが、見事今シーズン初優勝を収めた。
(ABEMA『ABEMA SUPER GT ダイジェスト』/(C)GTアソシエイション)