病院の診断は全治3週間、監督はCSでの復帰を望むが… パ・リーグ王者のソフトバンクに、思いも寄らないアクシデントが襲った…
病院の診断は全治3週間、監督はCSでの復帰を望むが…
パ・リーグ王者のソフトバンクに、思いも寄らないアクシデントが襲った。20日の日本ハム戦(札幌D)。チームの看板である柳田悠岐外野手が、右脇腹を痛めて途中交代した。翌21日に札幌市内の病院でMRI検査を受けた結果、「右腹斜筋損傷・肋間筋損傷2度」で全治3週間と診断された。
工藤公康監督は「代打という可能性もゼロではないと思います」と話したものの、残り9試合となったシーズン中の復帰は厳しい状況。現実的には、10月18日のクライマックスシリーズ・ファイナルステージ初戦に間に合うかどうか、というところ。脇腹は打者にとって大きく負荷のかかる部位だけに、微妙なところだろう。
「クライマックスシリーズには間に合うと、僕は思っている。なるべく早く治すようにと本人には伝えている。本人の思いが強ければ強いほど、早く戻ってこられるのでは、と思っています」と指揮官は言う。柳田はまず関東地方の病院で数日間治療を受けてからリハビリ組に合流。早期復帰に向けて、リハビリに励むことになる。
CSファイナルステージを控えるソフトバンクにとって、柳田が絶対不可欠な存在であることは、誰の目にも明らかだろう。工藤監督も「絶対に必要な選手」と言う。それほどまでに、今季の活躍はチームに多大な貢献を与えた。
6月には月間打率.363、12本塁打と打ちまくり、交流戦最高勝率に貢献。月間MVPにも輝いた。7月も月間打率.393を記録し、3冠王への期待も抱かせたほどだ。剥離骨折で内川が戦列を離れた後は4番に入り、チームをリーグ優勝まで導いた。
NPB唯一1.000を越えるOPSを記録、100打点の大台まであと1打点
ここまでリーグ2位の打率.310、99打点、リーグ3位の31本塁打をマーク。これらの数字以上に柳田のチームへの貢献度を表しているのが、12球団トップを誇る出塁率.426、長打率.589。OPS(出塁率+長打率)は両リーグで唯一1.000を越え、1.016を記録している。走者を返すだけでなく、自ら塁に出て、チャンスを生み出す柳田。そっくりそのままこの数字がなくなると考えると、ホークスには大きな損失だ。
一昨季は9月26日のロッテ戦(QVCマリン、現ZOZOマリン)で死球を受け、シーズン最後の3試合に代打出場したものの、99打点で100打点の大台には1打点及ばず。昨季は9月1日の西武戦(西武プリンス、現メットライフD)で打球を右薬指に当てて骨折し、残りのシーズンを棒に振った上、チームも優勝を逃した。今季も現在99打点。2年前と同じく大台の1打点足りないところで、3年連続で終盤に離脱となってしまった。
クライマックスシリーズに間に合えばいいが、仮に復帰がずれ込んだ場合、柳田の穴は、福田秀平や江川智晃といった面々で埋めることになるだろう。今季続出した負傷者の穴は、若い力の台頭や控え組の奮闘で何とか埋まり、影響を最小限に留めたソフトバンク。だが、今度の、あまりにも大きすぎる穴は埋まるのだろうか。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)