第77回全日本バレーボール高等学校選手権大会(春高)が来年1月5日(日)に東京体育館(東京都渋谷区)で開幕する。ここでは、2月の「2024全日本ジュニアオールスタードリームマッチ」の際に行い、月刊バレーボール2024年4月号に掲載した対談を…
第77回全日本バレーボール高等学校選手権大会(春高)が来年1月5日(日)に東京体育館(東京都渋谷区)で開幕する。ここでは、2月の「2024全日本ジュニアオールスタードリームマッチ」の際に行い、月刊バレーボール2024年4月号に掲載した対談をお届けする(プロフィールなどの表記は当時のまま)
————————————————————————————————————————————————————————————————————————————今年度は高川学園高(山口)が優勝した国体の準々決勝、そして駿台学園高(東京)が制した春高の3回戦で対戦した2人。春高後には「来年もまた戦おう」と誓い合ったライバルが、タッグを組んでチームを頂点に導いた
チームMAXを引っ張った三宅(左)と岩本
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――共にプレーした感想はいかがですか?
三宅 対戦相手としてほんとうに嫌な存在でしたが、一緒にコートに入るとすごく頼もしくて。これが最後だと思うと嫌ですね。
岩本 コートの中でしかわからない(三宅)綜大の強さを感じました。最後はブロックチェンジが成功しましたが、「俺がいくから」と言ってくれていて。指導者の先生たちも「監督いらずやな」と言っていました。
三宅 (岩本)純弥が止めてくれてよかったです。ハマりました(笑)
岩本 綜大はコート内外かかわらず、よく相手を見ています。常に勉強させてもらっている感じで、すごくためになりました。ここまでハイレベルな会話ができるのは初めてです。最初で最後ですよ。
2人 楽しかったですね。
――お互いのプレーはいかがでしたか?
岩本 トスについてお願いすると、すぐ要求に合わせてくれましたが、綜大のレベルについていけていないという感じでしたね。上を見せられました。
また、綜大はトスを上げる前に絶対に相手のコートを見ます。常にスパイカーが打ちやすい状況をつくって、もし、相手が「コミット(ブロック)できそうだな」と思ったら(トスの選択肢から)外してくれたり。対戦すると常に振り回されている感覚でしたが、味方になったらトスが上がったら決められる感覚でしたね。最高ですよ、マジで。べた褒めです。
三宅 いや、言いすぎですよ!(笑) 純弥は細かいプレーがうまくて、ミドルブロッカーですがどこからでも決められます。どんなトスでも打ってくれて頼もしかったし、ほんとうに楽でした。僕もべた褒めです。
岩本 何言っているんですか(笑)これまでも綜大のトスを打ってみたいという気持ちはありました。今回は短い時間でなかなか合わなくて、心残りはありますね。
STAR戦のラストプレーは岩本(右端)のブロック。三宅(左端)の作戦がズバリ
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――今年度は国体、春高で対戦。来年度への思いはいかがでしょうか
三宅 自分たちの代でも高川(学園)を超えないといけない、と思っているので。高川に勝って、また優勝したいです。
岩本 今言われて刺さりました。駿台(学園)は最終的に完成してくるチームなので、自分たちは常にチャレンジャーで倒しにいきたいです。新チームは、まだ完成度が低いので、正直怖いです。
三宅 いやいや、そんなことを言って高川は夏には仕上がっているので嫌な存在です。
今年度のチームはセナさん(亀岡聖成)やヒデくん(荒井貴穂)のように器用な選手がいたので、2枚、3枚ブロックにつかれてもシャットされる場面は少なかったです。でも、新チームでそういう選手はなかなかいないと思うので。純弥に止められないようにトスワークで振り回したいです。
岩本 その逆で、振り回されないようにしたいです。自分の持ち味はブロックなので、どれだけ綜大のトスに対応できるか。スパイク面では、クイックだけではなく、高さも発揮していきたいです。
――また対戦するのが楽しみですね
岩本 ほんとうはやりたくないですけどね。もう十分です(笑)
三宅 高川はいちばん嫌いです。もう嫌です(笑)
岩本純弥(高川学園〔山口〕)
いわもと・じゅんや/2年/ 身長188.2 ㎝/高川学園中(山口)/ミドルブロッカー
高校からミドルブロッカーに転向。攻守に引き出しの多いプレーと、強いリーダーシップが魅力
三宅綜大(駿台学園〔東京〕)
みやけ・そうだい/2年/身長171㎝/駿台学園中(東京)/セッター
2 年生時からレギュラーに定着し、春高では頂点へ。高いトス力と、多彩なトスワークが武器
取材/田中風太(編集部)
写真/山岡邦彦(NBP)、編集部
————————————————————————————————————————————————————————————————————————————「もう十分です」と笑い合った宿命のライバルは、今年度もインターハイ準々決勝、そして国スポ決勝と2度対戦。ともに駿台学園高がストレート勝ちした(国スポは駿台学園高中心の選抜チーム)。
今回の春高では、日本一を懸けたセンターコートで、5大会連続の対戦が実現はするのか。
三宅、岩本の今大会に懸ける思いは、
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