J2降格圏の16位・甲府との勝ち点差は『7』。2勝以上の差があるとはいえ、清水もJ1残留に向けてまだ安心できる立場では…

J2降格圏の16位・甲府との勝ち点差は『7』。2勝以上の差があるとはいえ、清水もJ1残留に向けてまだ安心できる立場ではない。今節対戦する15位・広島、次節対戦する17位・大宮に敗れるようなことがあれば、雲行きは一気に怪しくなる。しかし、今節はエースのチョン・テセが約2カ月ぶりに復帰を果たす可能性がある。相棒のチアゴ・アウベスも前節、約3カ月ぶりにピッチに立った。11試合ぶりのそろい踏みが期待される攻撃の二枚看板が、清水を“安全圏”に導く。
二枚看板が復活か
今節の広島戦で「いよいよチョン・テセ、チアゴ・アウベスの二人が先発に戻ってくる」という流れだった。しかし、20日の天皇杯4回戦・川崎F戦を経て、状況は微妙に変化した。「もう少し細かいプランでチャレンジしたかったが、そこが一つ崩れた」と試合を終えて小林監督が語ったように、試合は村松が前半のうちに負傷交代するというアクシデントに見舞われ、チョン・テセを広島戦に向けて調整させるというプランは実行できなかった。
ただ、清水の置かれた状況などを勘案すると、清水の9番は今節にどうしても必要な存在だろう。9試合の欠場があったものの、チーム内の得点ランキングではいまだトップを独走。裏を返せば、彼の欠場時に得点を決められる選手が現れなかったということになる。それだけに彼に懸かる期待は大きい。
一方のアウベスは、復帰後ここまで公式戦2試合で途中出場しており準備は万端だ。アウベスが出場した試合は、いまだリーグ戦で1勝しかしていないというのは気がかりではあるが、第8節・川崎F戦の劇的同点ゴール、第10節・G大阪戦のボレー、第11節・鳥栖戦のロングシュート、第12節・浦和戦の技ありミドルシュートと、これまで奪った4ゴールはすべて記憶に残る鮮烈なものだった。
ホーム4試合ぶりの勝利を
果たして、当初の予定どおり2トップはそのまま出場となるのか。小林監督はチョン・テセについて「次のゲームは、使えたら使いたい」と意味深な発言をしている。当日になってみないと、二人が先発かどうかは分からない。しかし、二枚看板がそろって出場となれば、第16節・甲府戦以来となり、その試合は清水が前半戦最後に勝利した試合だ。前節ホームで無得点に終わったチームに刺激を与え、ホーム4戦ぶりの勝利をつかみ取りたい。
文・田中 芳樹