第103回全国高校サッカー選手権大会の1回戦、静岡学園vs広島国際学院が29日に浦和駒場スタジアムで行われ、静岡学園が2-0で勝利した。 昨年2回戦で激突し、PK戦の末に広島国際学院(広島)が勝ち抜けを決めた今カード。5大会ぶり3度目の優勝…

第103回全国高校サッカー選手権大会の1回戦、静岡学園vs広島国際学院が29日に浦和駒場スタジアムで行われ、静岡学園が2-0で勝利した。

昨年2回戦で激突し、PK戦の末に広島国際学院(広島)が勝ち抜けを決めた今カード。5大会ぶり3度目の優勝を目指す静岡学園(静岡)はリベンジマッチで初戦突破を狙った。

立ち上がりからボールの主導権を握った静学は10分手前に続けて決定機。左サイドを突破した流れからゴール前に飛び込んだ天野太陽のワンタッチシュート、そのプレーで得たセットプレーの二次攻撃から佐々木雄基のヘディングシュートでゴールに迫る。

攻勢を続ける静学は17分、佐々木の縦パスに反応した篠塚怜音が中央の密集を抜けてゴール前に侵入。一度目のシュートはGKの好守に阻まれるが、こぼれを篠塚が冷静に押し込み、自分たちの時間帯に先制した。

先制後も攻撃の手を全く緩めない静学。乾皓洋を軸に再三の決定的なシュートを放っていくが、広島国際はチーム全体の体を張った守備にGK加藤翔正のビッグセーブによって2失点目は許さず。ただ、広島国際が狙うカウンターやセットプレーからの反撃はことごとく撥ね返され、終始静学ペースの前半は1-0で終了した。

迎えた後半、互いにメンバーを入れ替えながら拮抗した攻防を繰り広げていく。前半に比べて広島国際が前線からの圧力を強めたことで、攻防の主戦場は中盤に。静学も前半のように再三シュートを浴びせかける展開には持ち込めず。

1点差の痺れる攻防が続くなか、先にゴールをこじ開けたのはやはり静学。65分、左サイドで背後を取った鵜澤浬の折り返しをボックス中央で足元に収めた乾が巧みなボールコントロールから右足シュートをゴール右隅へ流し込んだ。

その後、川崎フロンターレ加入内定の野田裕人の投入などでゲームクローズに入った静学に対して、広島国際は攻撃の枚数を増やしてゴールを目指していく。

最後まで死力を尽くして戦い続けたものの、このまま2-0のスコアでタイムアップ。広島国際に昨年のリベンジを果たした静学が初戦突破。2回戦では専大北上に2-0で勝利した高知との対戦が決定している。

静岡学園 2-0 広島国際学院

【静岡学園】

篠塚怜音(前17)

乾皓洋(後25)