パリ五輪イヤーとなった2024年の卓球界は各大会で盛り上がりを見せてきた。1月の「全日本卓球選手権大会」から始まり、2月の「世界卓球 団体戦」、10月の「ITTFアジア卓球選手権」や国際大会であるWTTシリーズも各地で行われた。今回は202…
パリ五輪イヤーとなった2024年の卓球界は各大会で盛り上がりを見せてきた。1月の「全日本卓球選手権大会」から始まり、2月の「世界卓球 団体戦」、10月の「ITTFアジア卓球選手権」や国際大会であるWTTシリーズも各地で行われた。
今回は2024年を彩った選手たちにスポットを当てて今季のシーズンを振り返る。日本女子のエースとして主要大会で輝きを放ったのが早田ひな(日本生命)である。
◆【卓球 2024年名場面7選】早田ひなは満身創痍で涙の銅メダル 平野美宇、張本兄妹もパリ五輪で奮闘 世界ランク急浮上の新星も存在感
■シングルスは伊藤に続く銅メダル
熾烈なパリ五輪選考を1位で通過した早田は、1月の全日本選手権でシングルス連覇を達成すると、2月の世界卓球では銀メダル獲得に貢献。自身初の五輪にエースとして挑んだ。
パリでの戦いは張本智和(智和企画)と組んだ混合ダブルスで前回の伊藤美誠(スターツ)、水谷隼ペアに続く金メダル獲得も期待されたなか、まさかの初戦敗退。銀メダルに輝いた北朝鮮ペアに足元をすくわれた。
さらに、続くシングルスの戦いでは準々決勝で左腕を負傷するアクシデントに見舞われ、満身創痍のなかで3位決定戦へ進んだ。申裕斌(韓国)との試合に強行出場すると、4-2で勝利して、前回の伊藤に続く銅メダルを獲得。団体戦でもダブルスで奮闘し、銀メダルと2つのメダルを獲得した。
その後、怪我により離脱が続いていたが、地元の福岡・北九州市に凱旋となった「WTTファイナルズ福岡2024」で復帰。2028年のロサンゼルス五輪での金メダルも見据える24歳が新たなスタートを切った。
■早田ひなの2024年主な成績
・全日本卓球選手権:女子シングルス優勝 ・世界卓球 団体戦:銀メダル ・パリ五輪:女子シングルス銅メダル、女子団体銀メダル ・アジア卓球選手権:女子団体金メダル ※出場なし
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