河野竜生は33ホールドで自身初タイトル獲得 2年連続最下位だった日本ハムは今季、就任3年目の新庄剛志監督のもと2位に躍進。チームを支えたリリーフ陣の活躍ぶりをまとめた。田中正義投手がキャリア初の50試合登板を達成し、河野竜生投手は自己最多5…

河野竜生は33ホールドで自身初タイトル獲得

 2年連続最下位だった日本ハムは今季、就任3年目の新庄剛志監督のもと2位に躍進。チームを支えたリリーフ陣の活躍ぶりをまとめた。田中正義投手がキャリア初の50試合登板を達成し、河野竜生投手は自己最多52試合登板で最優秀中継ぎ投手賞を受賞。ほかにも生田目翼投手、パトリック・マーフィー投手、杉浦稔大投手が40試合以上に登板し、ブルペンを支えた。

 人的補償での加入から2年目となった田中は53試合に登板して4勝4敗、20セーブ、12ホールド、防御率2.17の成績を残した。今季は前半戦終了時点で37試合に登板し、防御率1.78と安定した投球を披露。しかし、8月4日にサヨナラ負けを喫して同6日に登録抹消。9月頭の復帰後は1軍で登板を続けた。セーブ数は前年の25から減らしたが、他部門ではキャリアハイの成績をマークしている。

 河野は田中正に次ぐ52試合に登板。開幕から15試合連続無失点を記録するなど、好スタートを切った。1勝4敗、33ホールド、防御率2.13でシーズンを終え、自身初タイトルとなる最優秀中継ぎ投手賞を受賞した。また、7月には自身初の球宴出場も果たしている。

 2018年のドラフト3位で日本通運から入団した生田目。即戦力として期待されながらも2023年までの5年間で1軍登板は15試合と、苦しいシーズンが続いていた。プロ6年目の今季は開幕1軍入りを果たすと、リリーフ陣ではただ一人抹消されることなく、シーズンを完走。43試合で1勝1敗、9ホールド、防御率3.89の成績を残した。

 リリーフ陣ではほかにも、杉浦が40試合で防御率1.56、マーフィー投手が40試合で防御率3.26の成績をマーク。山本拓実投手は36試合で防御率1.82、17年目の39歳、宮西尚生投手も30試合で防御率2.10の好成績を残した。右ひじの違和感で離脱していた池田隆英投手は、7月2日に今季初登板を果たすと、そこから29試合に登板し後半戦を支えた。3年ぶりに復帰したドリュー・バーヘイゲン投手は7月13日に今季初登板し、計9試合で2勝2敗、防御率3.12の成績だった。

 2年連続最下位から2位に躍進した2024シーズン。新庄監督4年目の来季にどのような戦いを見せるか、期待したい。(「パ・リーグ インサイト」東海林諒平)

(記事提供:パ・リーグ インサイト)