豊田会長は「最前線で人材育成を担って活動します」とした(C)Getty Images トヨタ自動車がモータースポーツ活動として展開するトヨタガズーレーシングは12月25日、2025年の国内参戦体制を発表。全日本スーパフォーミュラ選手権で同社…
豊田会長は「最前線で人材育成を担って活動します」とした(C)Getty Images
トヨタ自動車がモータースポーツ活動として展開するトヨタガズーレーシングは12月25日、2025年の国内参戦体制を発表。全日本スーパフォーミュラ選手権で同社の豊田章男会長(選手名はMORIZO)が企画監修する新チーム「KDDI TGMGP TGR-DC」が参戦すると発表した。
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人材育成を目的としたチームで「MORIZOが立ち上げたROOKIE Racingにおいて『モータースポーツ起点のもっといいクルマづくり』のための、エンジニアやメカニックの人材育成のしくみが形になってきたことから、MORIZOによる企画監修のもと、KDDI様のご協力をいただきモータースポーツ現場の最前線で人材育成を担って活動します」としている。
2台体制で小高一斗、平良響が参戦。リザーブとして野中誠太が加わる。同チームのメインスポンサーを務める通信大手のKDDIによると、チーム代表兼監督は片岡龍也氏で、オペレーションはトムス、レーススタッフはTGMGPが担う。F1ではレッドブルが本隊のほかに、育成ドライバーの受け皿となるジュニアチーム(来季はレーシングブルズの名称)を手がけているが、それにさも似たり。トヨタが音頭を取った「スーパーフォーミュラ版」のプロジェクトといえそうだ。
スーパーフォーミュラはトヨタ、ホンダの2メーカーのエンジンで争われ、トヨタエンジン勢は7チーム13台。2連覇を目指すトムスの坪井翔やF1経験もあり、世界耐久選手権のトヨタチームの選手兼監督を務める小林可夢偉もKCMGから継続参戦。ルーキーレーシングは大嶋和也の1台体制。
一方のホンダは12月11日にスーパーフォーミュラの参戦体制を公表。今季、女子大生ドライバーのJuju(野田樹潤)が所属したTGMGPの名前はなく、6チームから5チームに減少。TGMGPは実質的にルーキーレーシングのジュニアチームにくら替えした形となったもようで、ホンダ、トヨタからの発表では、Jujuの名前はなかった。
Jujuは元F1ドライバーの野田英樹氏を父に持ち、幼少期から英才教育でレーサーとしてのキャリアを育んできた。ここまでは欧州のジュニアシリーズを中心に活動してきたが、今季史上最年少でシリーズデビューし、全9戦をフル参戦。決勝ベストは12位で残念ながら健闘むなしくノーポイントに終わった。
5日には東京で行われたファンミーティングで継続参戦については「現状ではかなり難しい」と話していた。Jujuの参戦はシリーズの集客にもプラスに働いたとみられ、シーズンを通じて過去最高の20万9600人が来場した。今後の動向が気になるところだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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