第41回ホープフルステークス(28日/GI、中山2000m)には、クロワデュノール、マジックサンズ、マスカレードボールの2戦2勝馬に加え、キタサンブラック産駒のピコチャンブラックやヤマニンブークリエなどが出走予定。

本記事では、出走各馬の追い切りを診断し「S」「A」「B」の3段階で評価した有力馬や穴馬をピックアップ。ここでは「マスカレードボール」を取り上げる。

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■マスカレードボール

【中間調整】半姉に昨年のローズSをレコード勝ちし、秋華賞では2着に入ったマスクトディーヴァ。新潟のデビュー戦では出遅れから後方の位置取りとなりながら、外からまとめて差し切り勝利。続くアイビーSでは緩いペースのなか折り合いに難しさを見せたが、最速の末脚でここも快勝。粗削りな面は同居するが、エンジン性能だけなら世代でもトップクラスのものがありそうだ。

距離を延ばした前走・アイビーSを制したことから、陣営は次の目標をホープフルSに設定。山元トレセンでの放牧を経て、12月2日に美浦へ戻っている。5日にウッド14-14をこなしたのが初時計。以降、坂路とコースを併用しての調整が順調に進んでいる。1週前は主戦・戸崎騎手が騎乗し、ウッドで併せ馬。コーナーで気を抜く場面があったものの、直線では迫力ある伸びを披露できていた。

【最終追い切り】レース当週は嶋田騎手が騎乗し、ウッドで併せ馬。2頭の間に割って入り、揉まれる形でもリズムを保つことを教え込むような3頭併せを行った。やはりこの日もコーナリングでややモタついてしまい、課題を残した格好ではあるが、直線では1頭を置き去りにし、オープン馬オーキッドロマンスに馬なりを保って併入とした。

【見解】短期放牧を挟んでも粗削りな面は大きく変わってきていないよう。この中間は馬場入りをゴネることもあったようだし、いざコースに入っても変に気負ったり、逆にフワりとしてしまったりとメンタル面のブレはかなり大きい。高いポテンシャルで相殺以上に持ち込めなくもないだろうが、多頭数かつコーナー4つのGI戦でどこまでカバーできるか。変に揉まれる枠より、この大外枠はむしろ歓迎かもしれないが、なんにせよ大きく信頼するのは禁物かもしれない。

総合評価「B」

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著者プロフィール

西村武輝(にしむらぶこう) 【重賞深掘りプロジェクト】調教ライター。競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。UMAJINでは「競馬サロン」開設以前から毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。