2026年に始まるプロバスケットボールの最高峰Bリーグ・プレミアに、秋田ノーザンハピネッツが参入することが26日、決まった。停滞していた参入要件のアリーナ(体育館)整備にめどがつき、初年度に向けた最後の審査を通過、ライセンス(参加資格)の…
2026年に始まるプロバスケットボールの最高峰Bリーグ・プレミアに、秋田ノーザンハピネッツが参入することが26日、決まった。停滞していた参入要件のアリーナ(体育館)整備にめどがつき、初年度に向けた最後の審査を通過、ライセンス(参加資格)の交付が認められた。
「Bプレミア」はBリーグを再編して発足する。成績による昇降格はなく、基準を満たしたチームが順次参入できる拡張型リーグで、初年度は26チームで開催される。
ハピネッツは昨季、参入要件の「売り上げ12億円」「平均観客4千人」を達成した。だが、県の新県立体育館整備・運営事業が11月、入札不調で停滞。5千席以上などを満たす本拠アリーナ確保の要件だけを整えられない事態になっていた。
入札不調は、参加の意向だった4企業グループが資材高騰などを理由に辞退したため。そこで、県はハピネッツの事情も考慮し、事業費を110億円積み増して約364億円に増額。12月県議会で可決され、20日に再入札を公告した。
Bリーグの島田慎二チェアマンは2度、県庁を訪れてこうした経緯・状況を把握。この日の審査では、再入札で応札の意向を示す事業者があると県が確認していることから、開館がリーグが求める28年秋に間に合うと判断した。
ハピネッツの水野勇気社長は「県にしっかり対応していただき、異例のはやさで再入札が実現した。最後の最後にライセンスを取得できて、ほっとしている」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。(隈部康弘)