今季国内男子ツアーで4勝を挙げた平田憲聖が26日、用具使用契約メーカーのミズノ本社(大阪市)を訪れ、来季は「国内ツアーで出られる試合は出たいですけど、まずはコーンフェリーで」と語り、米下部コーンフェリーツアー重視のスケジュールを組むことを…

ミズノの水野明人社長(左)から“国内ツアー年間4勝記念トロフィ”を手渡される平田憲聖

今季国内男子ツアーで4勝を挙げた平田憲聖が26日、用具使用契約メーカーのミズノ本社(大阪市)を訪れ、来季は「国内ツアーで出られる試合は出たいですけど、まずはコーンフェリーで」と語り、米下部コーンフェリーツアー重視のスケジュールを組むことを明かした。

15日終了のQスクール ファイナルステージ(最終予選会)で8位タイとなり、下部ツアーの限定出場権(同ツアー全26戦中、第3回リシャッフルまでの12試合)を得た。下部開幕戦「バハマ ゴルフクラシック」(1月12日―15日)は、推薦出場する米ツアー「ソニーオープンinハワイ」(1月9日―12日)と重なって出場できないが、下部開幕2戦目「バハマ グレートアバコクラシック」(1月19日―22日、ザ・アバコクラブ)から5月22日開幕「ヴィジット ノキシビルオープン」(テネシー州ホルストンヒルズCC)までの11試合で、年間ポイントランク「上位30人」に入る目安のポイントを稼ぐ―。それが最高のシナリオになる。

契約メーカーのミズノは全面バックアップ態勢

米下部ツアーは10月中旬で終了するため、国内は10月16日開幕「日本オープン」以降の終盤6試合前後は出場できるが、そこまでに出場を決めているのは「~全英への道~ミズノオープン」(5月29日―6月1日/岡山・JFE瀬戸内海GC)のみ。それ以外は米下部のポイント加算具合との兼ね合いになる。

この日はミズノ本社で“歓待”されて「身が引き締まる思いです」と表情を引き締めた。水野明人社長から今季の奮闘をたたえられ、特製の“国内ツアー年間4勝記念トロフィー”をもらった。来春発売予定の新アイアンとウェッジのプロトタイプを試打して「一番重視する見た目の良さ」「“ザ・ミズノ”らしい打感」などを堪能。「すんなりチェンジできそう」と手応えを口にした。ミズノでは、米下部ツアー現場にもクラブ調整に対応できるツアーバンを投入する計画が浮上しており、平田を全面バックアップする構えだ。

今年はいろんな意味で「幸」だった

平田は“今年の漢字”を求められて「幸」と書いた。「すごくいい思いもして幸せでした。悔しい思いもしたけど、それもそういう立場じゃないとできない経験なので、それも幸せなことです」。24歳で迎えるプロ4年目の2025年。「Qスクールから帰ってきて、インフルエンザにかかって、きのうやっと練習を再開して…。でも、オフはないですね」。エンジンを切らないまま、1月9日開幕の「ソニーオープン」から全力で走り出す。(編集部/加藤裕一)