12月26日、Bリーグ・島田慎二チェアマンのポッドキャスト番組『島田のマイク』第217回が配信。2026年秋に開幕する新B1…

 12月26日、Bリーグ・島田慎二チェアマンのポッドキャスト番組『島田のマイク』第217回が配信。2026年秋に開幕する新B1「B.LEAGUE PREMIER(Bプレミア)」ライセンスの審査過程や、11月に発表されたBリーグの2023-24シーズンのクラブ決算概要について語った。

 19日に発表されたライセンス交付会見では、茨城ロボッツと京都ハンナリーズがBプレミアライセンス4次審査を通過し、2026-27シーズンから始動するBプレミアに参入することが決まった。島田チェアマンは審査結果について「4次審査というのは、ある一定蓋然性を担保していけば、合理的にライセンス審査会が判断できると見なせば、それを良しとして、理事会で承認も可能になる」と説明。審査の厳格さを保ちながらも、クラブをサポートする姿勢も大切にしているという。「落とすための審査ではなくて、なんとかするためにサポートするのが我々のスタンスです」と述べた。

 2023-24シーズンのクラブ決算概要の報告では、営業収入552億円、入場料収入が前年比44.8パーセント増、スポンサー収入も26.7パーセント増と大きな成長を遂げたことが報告された。入場者数は2020-21シーズンの129万人から2023-24シーズンには452万人へと大幅に増加。特にB2の伸びが顕著だったという。

 また、B1トップチームの人件費は平均7.3億円と、前年比18.6パーセント増を記録。選手の価値が上がってきていることに加え、クラブとしても高報酬を可能とする経営体制ができ上がってきていると島田チェアマンは分析しつつ、「ちゃんと各クラブが黒字化してほしい」と、Bリーグクラブが目指すべき姿を熱く訴えた。「スポーツチームとか株を持ったりすると『なんでスポーツチーム持つんですか』『株主利益を追求したら、そんなことする必要ありますか』とか言われてしまうことが、まだ日本にはある」という現状から、将来的にBリーグクラブの保有が、広告宣伝・地域貢献・採用力向上などの企業価値向上に直結すると評価されるよう、Bリーグの各クラブが黒字体質となって地に足のついた経営をし、資産的バリューアップを目指すべきだと、島田チェアマンはこれからの新しいスポーツビジネスの形を描いた。

「最高の資産を持っています!とオーナーには思ってほしいし、オーナーにとって価値ある状態となれば、クラブ経営者も報酬も含めてハッピーな状態になるし。そのような健全性が持てれば、そこで働くスポーツ業界の社員たちの給料も上がるはずだし、当然選手の報酬も上がっていく。やりがい搾取とかではなくて、さらに一生懸命働けるような仕事になっていくだろうから、そういう風になっていきたいですね。2028年ぐらいには、そういう状況がだいぶ現実感を持って見えるようになっていると思いますよ」

 今回のエピソードでは、島田チェアマンも観戦を予定している12月28〜29日にエスコンフィールド北海道で開催されるB1第15節、レバンガ北海道vsシーホース三河などについて語られた。

【番組を聴く】毎年恒例決算報告…Bリーグが目指す未来を熱弁!『島田のマイク』第217回が配信