総合テニス専門サイト「テニス365」は2024年で創業から20周年を迎えた。今回、20周年を記念した特別企画として「総選挙!みんなで選ぼう!思い出の試合」を開催。11月に行ったアンケートをもとに、テニスファンが選ぶ思い出の試合が決まる。選…

総合テニス専門サイト「テニス365」は2024年で創業から20周年を迎えた。今回、20周年を記念した特別企画として「総選挙!みんなで選ぼう!思い出の試合」を開催。11月に行ったアンケートをもとに、テニスファンが選ぶ思い出の試合が決まる。選挙結果は12月4日~26日にかけてランキング形式で発表されていく。
>>【動画】2023年 ウィンブルドン決勝 アルカラスvsジョコビッチ<<
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第3位に選ばれたのは、2023年のウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)男子シングルス決勝で、C・アルカラス(スペイン)N・ジョコビッチ(セルビア)を1-6, 7-6 (8-6), 6-1, 3-6, 6-4のフルセットの死闘の末に破り優勝を飾った試合。
当時20歳で世界ランク1位のアルカラスは、ウィンブルドンでの初優勝を狙い決勝に進出。決勝では同大会4連覇中で7度の優勝を誇る同2位のジョコビッチと顔を合わせた。
世界ランキングはアルカラスの方が上位だったものの、芝コートで行われるウィンブルドンで圧倒的な経験を誇るジョコビッチが有利と予想されていた中で迎えた決勝戦の第1セット、アンフォーストエラーをわずか2本に抑えたジョコビッチに対し、アルカラスは2度のブレークを許すと34分でこのセットを奪われる。
しかしここからアルカラスが反撃し試合は大激闘となる。
第2セット、第2ゲームでアルカラスはこの試合初のブレークを果たすも、直後の第3ゲームでブレークバックを許す。その後は両者キープを続けタイブレークに突入。1度ずつミニブレークを奪い合う拮抗した展開が続くも、最後はアルカラスがリターンエースを決め1セットオールに追いつく。
第3セット、勢いに乗るアルカラスは第1ゲームでブレークに成功。さらに第5ゲーム、13度に及ぶデュースの末25分を超えるゲームをアルカラスがブレークしリードを広げる。最後は第7ゲームで2度目のセットポイントをものにしたアルカラスがセットカウント2-1と逆転し優勝に王手をかける。
第4セット、競ったゲームが続く中、アルカラスは第5ゲームでブレークを許す。さらに第9ゲームでセットポイントとなるブレークポイントを握られたアルカラスはダブルフォルトを犯し2セットオールに追いつかれる。
迎えたファイナルセット、アルカラスは第2ゲームでブレークポイントを握られるも凄まじい守備力をみせ凌ぐと、直後の第3ゲームでブレークに成功。最後はサービング・フォー・ザ・チャンピオンシップとなった第10ゲームをアルカラスがキープし、4時間42分に及ぶ死闘の末を制した。
試合後の会見でアルカラスは「最高の気分だよ。ウィンブルドン・チャンピオンになるなんて夢のよう。正直、こんなに早く優勝できるとは思っていなかった。今は全てを楽しみ、気持ちを分かち合う時なんだ。今言ったように、夢なんだ」とコメント。
「この試合の前はノヴァークには勝てないと思っていた。明らかにね。でも、この壮絶な試合を終えた今、彼のことをおそらく他の大会、他のグランドスラムでこの瞬間のことを思い出すような、違う見方をするようになった。いいラリー、いいセット、本当に長い長い試合だった。おそらく、この試合の後、少し考えが変わるだろうね」
なお、男子テニス界を長らく牽引してきたR・フェデラー(スイス)R・ナダル(スペイン)、ジョコビッチ、A・マレー(イギリス)のBIG4以外の選手がウィンブルドンで優勝するのは2002年のL・ヒューイット(オーストラリア)以来21年ぶりの快挙となった。
この試合に投票したファンは「世代を代表する2人の対決は、最後まで息を飲む展開でだった」「互いに死力を尽くしたフルセットの接戦をアルカラスが制し、新しい時代の到来を感じた」「第2セットから手に汗握る展開で、夜中ずっと観ていた。試合後も興奮して眠れなかった」といった声を寄せている。
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