今年の2歳GIではセレクトセール取引馬が気を吐いている。阪神JFは22年当歳セッション出身のアルマヴェローチェが勝利。驚くべきことに2着ビップデイジー、3着テリオスララ、4着ショウナンザナドゥもセレクトセールで購買された馬だった。また、…
今年の2歳GIではセレクトセール取引馬が気を吐いている。阪神JFは22年当歳セッション出身のアルマヴェローチェが勝利。驚くべきことに2着ビップデイジー、3着テリオスララ、4着ショウナンザナドゥもセレクトセールで購買された馬だった。また、先々週の朝日杯FSでも昨年の1歳セッションで1億1500万円(税抜、以下同)の高値となったアドマイヤズームが優勝。近藤旬子オーナーにGI初制覇を届けている。
今週末は3つある2歳GIの最終戦となるホープフルステークス(2歳牡牝・GI・芝2000m)だ。ここもセレクトセール出身馬が勝てば、史上初の同一年の2歳GI完全制覇となる。該当馬は登録19頭の中に4頭いるが、中でも注目はジュタ(牡2、栗東・矢作芳人厩舎)だろう。ドゥラメンテ産駒の良血馬で、22年の当歳セッションでは最高額となる3億2000万円の高値に。11月東京の新馬(芝1800m)は好位インから抜け出し、1.3/4馬身差の完勝だった。現時点での完成度は低いが、馬っぷりはピカイチ。ここは力試しの一戦となる。
他にもコスモス賞覇者のアスクシュタイン(牡2、栗東・藤原英昭厩舎)、1戦ごとに力を付けているリアライズオーラム(牡2、栗東・須貝尚介厩舎)、芙蓉Sで2着のレーヴドロペラ(牝2、美浦・加藤士津八厩舎)が参戦予定。それぞれが生産者や馬主、そして厩舎関係者の思いに応える走りを見せてくれることを願いたい。