甲斐と石川がFA移籍…12月にはDeNAから上茶谷と浜口が加入 今季4年ぶりにパ・リーグ制覇をソフトバンク。毎年のように大物選手を獲得するなど、“オフの主役”になってきたが、特に今年は出入りの多いオフシーズンとなっている。 まず、9月30日…

甲斐と石川がFA移籍…12月にはDeNAから上茶谷と浜口が加入

 今季4年ぶりにパ・リーグ制覇をソフトバンク。毎年のように大物選手を獲得するなど、“オフの主役”になってきたが、特に今年は出入りの多いオフシーズンとなっている。

 まず、9月30日から10月11日までの第1次戦力外通告期間で、ドラフト5位ルーキーの澤柳亮太郎投手ら9人に来季の契約見送りを通達した。そして10月22日からの第2次戦力外通告期間では、28日に生海外野手ら7選手、11月4日には2021年ドラフト1位の風間球打投手ら9選手に通告し、計23人が戦力外となった。

 その翌日の5日、日米通算165勝の43歳、和田毅投手が現役引退を電撃発表した。同日に引退会見を行い、「最近決めたわけでもなく、ずっと前から。ある程度固まったのは今年7月くらいですかね。妻にも7月には伝えていたので。ここまで皆さんに知られずにこの日を迎えられて。よかったなと」と語った。

 抜ける“戦力”はこれだけにとどまらなかった。チームの屋台骨を支えた甲斐拓也捕手と、石川柊太投手が国内フリーエージェント権を行使。ソフトバンクはともに宣言残留を認めており、オファーを提示したものの、1か月以上の熟慮を経て、石川は11日にロッテ、甲斐は17日に巨人移籍を発表した。

 ただもちろん、着実に補強も重ねた。大きな話題を呼んだのが、上沢直之投手の獲得だった。昨オフに日本ハムからポスティングシステムを経て渡米した右腕の電撃加入。メジャーとマイナーでは思うような結果を残せなかったものの、2023年はリーグ最多となる170イニングを投げ、2度の2桁勝利を挙げた好投手は石川と和田の穴を埋める可能性は高そうだ。

 そして現役ドラフトでは、吉田賢吾捕手が日本ハムへ移籍したものの、DeNAから上茶谷大河投手を獲得。さらに23日には、三森大貴内野手との交換で浜口遥大投手がDeNAから加入した。短期間でドラフト1位の“逸材”を補強し、投手陣の層は一気に向上。流出も多かった中、果たして今後もまだ戦力を獲得するのか。今後のソフトバンクの動きにも注目が集まる。(Full-Count編集部)