福谷は開幕投手を務めたこともある(C)産経新聞社 中日から国内FA権を行使していた福谷浩司が日本ハムへの移籍を決断したと、24日、一斉に報じられた。 福谷は慶大から2012年ドラフト1位で中日に入団。2年目の14年シーズンは72試合に登板し…

福谷は開幕投手を務めたこともある(C)産経新聞社

 中日から国内FA権を行使していた福谷浩司が日本ハムへの移籍を決断したと、24日、一斉に報じられた。

 福谷は慶大から2012年ドラフト1位で中日に入団。2年目の14年シーズンは72試合に登板して32ホールド、11セーブをマークと存在感を示した。

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 先発へ転向後は20年は自己最多の8勝を挙げ、翌21年には開幕投手を務めた時期もあった。先発、中継ぎとしてキャリアを重ねた。

 近年は登板機会が減っていた中、復活をアピールしたのが8月23日の巨人戦(東京ドーム)だった。

 先発としてマウンドにあがると6回2失点の好投でチームを助け、勝利投手に。4か月ぶりの1軍マウンドに「いつでも最後かもしれないと思ってプレーしている」と秘めた思いを明かしたこともあった。

 今季は先発として4試合に登板し、3勝をマーク。一方、ロングリリーフも任せられるとあって、使い勝手の良さも光る。

 また獲得に乗り出した日本ハムといえば、元中日勢がしっかり活躍していることも知られる。

 昨年、6月にトレードで中日から移籍したのは郡司裕也と山本拓実。郡司は今季、本来の捕手ポジションから三塁に挑戦。初の規定打席にも到達、12本塁打、49打点と勝負強い打撃でもリーグ2位躍進の立役者となった。
 
 同じく投手の山本は今季36試合に登板し、6勝0敗、3ホールド。ポストシーズンでは抑えを託される可能性もあったなど、潜在能力の高さがしっかり示された。

 さらに22年オフに中日を戦力外となり、日本ハムに移籍したアリエル・マルティネスはこのたび、球団が契約延長を発表。今季は初の開幕4番を務め、特に勝負の夏場に勝負強さを示した。

 このように元ドラ戦士3人がそれぞれの場所で光を放っている。福谷にとっても新天地を選ぶにあたって、3人の活躍が励みになったに違いない。

 日本ハムにとっても福谷の加入は大きい。先発、中継ぎ両方こなせ、ロングリリーフなど含め、チームの課題であるブルペンの拡充にもつながる。

 今オフはプエルトリコのウインターリーグで力を蓄えた右腕の新天地での勇姿も楽しみにしたいところだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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