昨年のホープフルSはレガレイラが勝ち、牡馬相手に2歳GIを制した初めての牝馬となった。そこでレガレイラ以前に2歳の牡牝混合GIに挑戦した牝馬を紹介したい。 これまで2歳の牡牝混合GIに参戦した牝馬は30頭いる。かつては85年阪神3歳Sで…
昨年のホープフルSはレガレイラが勝ち、牡馬相手に2歳GIを制した初めての牝馬となった。そこでレガレイラ以前に2歳の牡牝混合GIに挑戦した牝馬を紹介したい。
これまで2歳の牡牝混合GIに参戦した牝馬は30頭いる。かつては85年阪神3歳Sで2着のノトパーソ、88年阪神3歳Sで2着のアイドルマリー、89年の朝日杯3歳Sで2着のサクラサエズリなど、牡馬相手に善戦する馬も多かった。しかし、91年に牝馬限定の阪神3歳牝馬Sが創設されて以降、当然ながら牝馬の参戦は激減。まして好勝負できる馬はいなくなった。
そんな中、久々に話題を集めたのが、13年の朝日杯FSに出走したベルカントだった。前走のファンタジーSで重賞勝ち。武豊騎手のJRA・GI完全制覇がかかっていたこともあって注目されたが、無念の10着に終わった。その3年後にはやはりファンタジーSを制したミスエルテが朝日杯FSにエントリー。名馬フランケル(Frankel)の初年度産駒という話題性もあり、単勝2.4倍の1番人気に支持されたが、直線で伸び負けて4着に敗れた。
そして18年には前走のサウジアラビアロイヤルCで牡馬相手に3馬身半差の圧勝を演じたグランアレグリアが、朝日杯FSに参戦したのだ。単勝1.5倍の圧倒的1番人気に支持され、多くのファンが勝利を疑わなかったが…。結果は番手追走から粘りを欠き、アドマイヤマーズとクリノガウディーに先着を許す3着。後にGIを6勝する名牝でも、牡馬の厚い壁に跳ね返されたのだった。