本記事ではnetkeibaオリジナルAIが推奨する本命候補3頭を特筆すべき過去の傾向とともにご紹介します。 今週の重賞競走は土曜日のホープフルステークス(GI)のみとなっていますので、中山競馬場で行われるホープフルSを取り上げます。デー…

 本記事ではnetkeibaオリジナルAIが推奨する本命候補3頭を特筆すべき過去の傾向とともにご紹介します。

 今週の重賞競走は土曜日のホープフルステークス(GI)のみとなっていますので、中山競馬場で行われるホープフルSを取り上げます。データはホープフルSがGIに昇格した17年以降の7レースを対象に過去の傾向を探っていきます。

 17年以降のホープフルSでは、前走で1番人気だった馬が6勝2着4回3着2回と良績を残しています。前走で多くの支持を集められる実績や近況に優れた点のある馬が、順当に力を発揮していると言えるかもしれません。

 一方、前走で2番人気以下だった馬は1勝2着3回3着5回となっています。馬券に絡んだ9頭の内、7頭が前走で2着以内と堅実な走りを見せていました。前走で2番人気以下の馬については、前走での結果を踏まえた上で評価は決めたいところです。

 続いては、17年以降のホープフルSでの生産者別の成績です。17年以降のホープフルSでは、ノーザンファーム生産馬が5勝2着4回3着3回と圧倒しています。また、単勝回収率314%、複勝回収率109%と期待値の面でも優秀な数字を残していますので、今年もノーザンファーム生産馬には注目したいところです。

 ノーザンファーム以外で生産された馬は2勝2着3回3着4回。馬券に絡んだ9頭の内、7頭が前走でオープン特別以上に出走し2着以内の成績を残しています。ノーザンファーム生産馬以外については、前走でレベルの高いレースで連対し、確かな実力があることを証明している必要があると言えそうです。

 それでは早速ですが、今週のホープフルSでAIから導き出された月曜日時点での本命候補3頭をご紹介します。

◆人工知能は無敗馬3頭を高評価

マスカレードボール

 姉に重賞2勝馬のマスクトディーヴァがいる良血馬でデビュー前から注目を集めていた1頭です。新馬戦では圧倒的1番人気で出走。レースではスタートしてからの行き脚がつかずに鞍上が促しながらの追走となります。直線に入っても若さを見せており、決して手応えがいいとは言えない走り。それでもゴールが近づくにつれてエンジンがかかったようで、ゴール前できっちりと差し切りデビュー勝ちを収めます。若さを見せながらもきっちりと勝ったあたりに能力の高さを感じさせます。

 前走のアイビーS(L)では新馬戦とは一転し、スタートから鞍上が抑えるほどの行きっぷりを見せており、このあたりは実戦を一度経験したことでプラスに働いたのでしょう。直線では上がり最速の33秒4の脚を使い、2着に1馬身半差で快勝しています。ここ2戦の内容から素質の高さは十分に示しています。今回はこれまでの左回りから右回りの中山に替わりますが、前走のようにスタートから行き脚がつけば難なく対応してくれるはずです。能力は確かですし、GIメンバー相手でも通用していいはずです。

クロワデュノール

 新馬戦では良血馬のアルレッキーノとの叩き合いを制しデビュー勝ち。続く東京スポーツ杯2歳S(GII)ではプラス24キロと大きく馬体重を増やして出走。それでも直線では瞬発力の求められる上がり勝負の中、きっちりと抜け出して優勝。デビューから無敗での重賞制覇となりました。

 この中間の陣営からのコメントを見ると、前走は状態面が本物ではなかったというような話も見られています。そのような状況で重賞を勝ち切ったのですから、能力は相当なモノがありそうです。今回の状態に関しては陣営が問題なさそうなコメントを残していますので、前走以上にパフォーマンスを向上させる可能性も十分にありそうですし、人気に応える走りが期待できそうです。

マジックサンズ

 新馬戦ではスタートからしばらくは中団を追走していましたが、ペースが遅かったこともあり3コーナー過ぎから前へと進出。4コーナーで先頭に並びかけ、直線に入ると早々先頭に立ち、そのまま後続の追い上げを封じてデビュー勝ちを収めています。

 前走の札幌2歳S(GIII)でも同じような競馬となり、道中は中団を追走し3コーナー過ぎからスパート。直線で先頭に立つと2着馬との叩き合いをハナ差制して重賞初勝利を挙げます。2着との着差は僅かでしたが、直線は外へ寄れる面を見せていたことも影響したと思われます。また、その2着馬は阪神JF(GI)を制したアルマヴェローチェでしたし、ハイレベルなメンバーを相手に勝ち切ったのは充分に評価できます。この馬もデビューから2戦2勝と底を見せていませんし、強敵相手の一戦でも能力はヒケを取らないはずです。