セリエA第17節、ローマvsパルマが22日にスタディオ・オリンピコで行われ、ホームのローマが5-0で圧勝した。なお、パルマのGK鈴木彩艶はフル出場した。 前節、コモに敗れて公式戦連勝がストップした12位のローマは、次節にミランとのビッグマッ…
セリエA第17節、ローマvsパルマが22日にスタディオ・オリンピコで行われ、ホームのローマが5-0で圧勝した。なお、パルマのGK鈴木彩艶はフル出場した。
前節、コモに敗れて公式戦連勝がストップした12位のローマは、次節にミランとのビッグマッチを控えるなか、昇格組をホームで迎え撃った。ラニエリ監督は4-1で快勝したコッパ・イタリアのサンプドリア戦から先発6人を変更。フンメルスやマンチーニ、マヌ・コネ、ディバラといった主力が復帰した。
一方、リーグ連敗中の15位パルマは難敵とのアウェイゲームに向けて鈴木を引き続きスタメンで起用した。
パルマのボニー、ローマのドフビクがボックス内で際どいシュートを打ち合うなどオープンな立ち上がりになると、早い時間帯にスコアが動いた。
8分、ボックス内でディバラがDFバログに足をかけられてPKを獲得。ここでキッカーのディバラはGK鈴木の反応の逆を突くシュートをゴール左隅に蹴り込み、ホームのローマが先制に成功した。
これで勢いづいたジャッロロッシは13分、左サイド深くに侵攻したウイングバックのアンヘリーニョが浮き球で上げたクロスを、大外に走り込んだ逆のウイングバックのサーレマーケルスが抑えの利いた見事な右足ボレーで合わせた。さすがに、このシュートはGK鈴木も全く反応できなかった。
立ち上がりの連続失点で前に出ざるを得なくなったパルマはリスクを冒して反撃に出て行くと、エルナニの鋭いミドルシュートがゴール左へ向かうが、ここはGKスヴィラルのビッグセーブに遭う。以降は幾度かサイドを起点にボックス内への侵入を試みたが、要所を締めるホームチームの守備に撥ね返される。
前半半ばから終盤にかけては攻撃のギアを再び上げたローマペースで進んでいく。ドフビクやディバラ、コネのキープ力を活かしてウイングバックに加え、3バックの脇の選手も攻撃参加。厚みのある仕掛けを見せると、幾度か決定機を創出。しかし、41分にパレデスのスルーパスに抜け出したエル・シャーラウィの決定機はGK鈴木が我慢してポジションを維持し、うまく右足シュートを胸ではじいて3失点目を凌いだ。
ローマの2点リードで折り返した試合は後半もホームチームペースで進むと、51分にはボックス付近での揺さぶりから中央でアンヘリーニョの横パスを収めたサーレマーケルスがシュート。味方のドフビクにディフレクトしたボールがゴール左へ流れると、これに反応したディバラが冷静に蹴り込んでドッピエッタを達成した。
この3点目で大勢が決したなか、パルマは攻撃的なカードを切ってゴールを目指す。また、ローマのカウンターに晒されるも、トリプレッタを狙ったディバラの直接FKはGK鈴木の好守で凌ぐ。
だが、74分にはサーレマーケルスがボックス内でミハイラに倒されてローマにこの試合2本目のPKが与えられると、ディバラに代わってキッカーを務めたパレデスがGK鈴木の逆を突くシュートを右隅へ突き刺した。
以降も攻撃の手を緩めないローマは83分、鮮やかな連携プレーでボックス左に抜け出したディバラが丁寧な折り返しを入れると、ゴール前でドフリーのドフビクが泥臭く押し込んで今季最多となる5点目まで奪った。
そして、試合はこのままタイムアップを迎え、ホームで完勝のローマがミラン戦に弾みを付ける圧勝。敗れたパルマは今季最多5失点で厳しい3連敗となった。
ローマ 5-0 パルマ
【ローマ】
パウロ・ディバラ(前8[PK]、後6)
アレクシス・サーレマーケルス(前13)
レアンドロ・パレデス(後29[PK])
アルテム・ドフビク(後38)