卓球男子の張本智和(智和企画)は、夏のパリ五輪では混合ダブルス、シングルス、団体の3種目に出場するなどエースとして奮闘。10月の「ITTFアジア卓球選手権2024」ではシングルスで金メダルを獲得し、11月の「WTTファイナルズ福岡2024」…

卓球男子の張本智和(智和企画)は、夏のパリ五輪では混合ダブルス、シングルス、団体の3種目に出場するなどエースとして奮闘。10月の「ITTFアジア卓球選手権2024」ではシングルスで金メダルを獲得し、11月の「WTTファイナルズ福岡2024」では日本開催大会で準優勝に輝いた。

世界ランキングを3位まで再浮上させ健在ぶりをアピールした21歳に対して、WTT公式が今季シーズンを総括している。

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■パリ五輪の悔しさバネに躍動

張本智は2度目の出場となったパリ五輪では、メダル獲得が期待されたなか早田ひな(日本生命)との混合ダブルスでは北朝鮮ペア相手に初戦敗退を喫し、団体では準決勝のスウェーデン、3位決定戦で開催国フランスに敗れるなど悔しい想いを味わった。

しかし、その後の国際大会では強さを発揮し、10月のアジア選手権では決勝で現世界2位の林詩棟(中国)を下して50年ぶり金メダルを達成。さらに、WTTシリーズでは福岡でのファイナルズでは、1回戦で梁靖崑、準決勝で林詩棟と中国2選手を下す快進撃で準優勝。世界ランキングも3位まで上昇させた。

WTT公式は今季世界ランクを上げたとして日本選手では大藤沙月(ミキハウス)と並んで張本智をピックアップ。「トモカズ・ハリモトはトップ10の圏外から年をスタートさせたが、2024年には8つ順位を上げて世界3位でシーズンを終えて、カムバックしたようなシーズンを過ごした」と前年からの再上昇に言及。

さらに、「チュニスとバンコクで連続優勝を果たし勝利の軌道に乗ったハリモトは、WTTチャンピオンズモンペリエとWTTファイナルズ福岡で準優勝を果たし、彼が復活したことを世界に知らしめた」と今季の躍動ぶりを評価している。

紆余曲折あったシーズンを最後はいい形で締めた張本智。健在ぶりを示した男子のエースは世界卓球も控える2025年にさらなる飛躍はなるか。

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