男女を通じて日本勢の活躍が顕著だった海外ツアー。米国男子、米国女子、欧州男子、アジアンなど主要ツアーにおいて11勝を挙げ、総勢10人がカップを掲げた。海の向こうから多くの朗報が届いた一年をツアー別に振り返る。米国男子ツアー 2勝・松山英樹…
男女を通じて日本勢の活躍が顕著だった海外ツアー。米国男子、米国女子、欧州男子、アジアンなど主要ツアーにおいて11勝を挙げ、総勢10人がカップを掲げた。海の向こうから多くの朗報が届いた一年をツアー別に振り返る。
米国男子ツアー 2勝
・松山英樹「ザ・ジェネシス招待」「フェデックスセントジュード選手権」
松山英樹が2月「ザ・ジェネシス招待」最終日に6打差を逆転し、約2年ぶりとなるツアー通算9勝目をマーク。アジア勢における米ツアー勝利数では、チェ・キョンジュ(韓国)の8勝を抜いて単独最多となった。
さらに、8月「パリ五輪」銅メダル獲得から2週後のプレーオフシリーズ初戦「フェデックスセントジュード選手権」も制して節目の通算10勝目。アジア勢初の同シリーズ優勝者としてその名を刻んだ。
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米国女子ツアー 3勝
・笹生優花「全米女子オープン」
・古江彩佳「アムンディ エビアン選手権」
・竹田麗央「TOTOジャパンクラシック」
6月「全米女子オープン」で、笹生優花が2021年に続く大会2勝目を達成。男女を通じて日本勢初のメジャー複数回優勝を成し遂げた。さらに7月の「アムンディ エビアン選手権」では古江彩佳がメジャー初優勝を飾り、女子日本勢では樋口久子(全米女子プロ/1977年)、渋野日向子(全英女子オープン/2019年)、笹生に次ぐ4人目のメジャーの頂点に立つ。
国内でも11月に優勝者が誕生した。竹田麗央が滋賀・瀬田GC 北Cで開催された日米共催「TOTOジャパンクラシック」を制して米ツアー初優勝。26年までの2年シードを手にし、今季8勝と圧巻のシーズンを送った新女王が来季米ツアーに乗り込む。
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欧州男子ツアー 3勝
・星野陸也「コマーシャルバンク カタールマスターズ」
・中島啓太「ヒーローインディアンオープン」
・桂川有人「ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!」
ツアー2年目の星野陸也が2月「コマーシャルバンク カタールマスターズ」で初優勝をあげ、日本人では青木功(パナソニックオープン/1983年)、松山(WGC HSBCチャンピオンズ/2016年、WGC ブリヂストン招待/17年、マスターズ/21年)、久常涼(カズーオープンdeフランス/23年)に続く4人目のDPワールドツアー(欧州ツアー)優勝者に。年間ポイントランキング上位10人(有資格者を除く)に付与される米ツアー出場権を9番目で確保し、来季は米国に主戦場を移す。
約2カ月後にはツアールーキーの中島啓太が続いた。3月末「ヒーローインディアンオープン」を4打差独走で制して初優勝。本格参戦6試合目で早くも最高の結果を残し、昨季日本ツアー賞金王の実力を世界に示してみせた。
日本勢の勢いは止まらない。静岡県の太平洋クラブ御殿場コースで開催された4月の日欧共催大会で桂川有人が勝利し、日本勢が2試合連続優勝。25年は中島とともに欧州ツアーをメインで戦う。
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アジアンツアーほか 3勝
・幡地隆寛「ニュージーランドオープン」
・小木曽喬「ハナ銀行 インビテーショナル」
・平田憲聖「シンハン ドンヘ オープン」
当時30歳の幡地隆寛が待望の初タイトルを海外でつかんだ。3月のアジアンツアー「ニュージーランドオープン」を制し、日本勢では23年の金谷拓実(インターナショナルシリーズ オマーン)以来となる同ツアー優勝者に。その後は5月「関西オープン」での国内初優勝を含む日本ツアー2勝を挙げ、プロ10年目でのブレークへの足掛かりとした。
また、同じくプロ10年目の小木曽喬が韓国で開催された6月の日韓共催「ハナ銀行 インビテーショナル」でプロ初優勝。さらに、平田憲聖が9月の日韓亜3ツアー共催「シンハン ドンヘ オープン」でシーズン3勝目をあげ、ともに優勝で出場権を得た各ツアーの参戦に意欲を示した。
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