プレミア12で勝負強さを発揮した牧。ベネズエラ戦でのグランドスラムは鮮烈だった(C)Getty Images 世界野球ソフトボール連盟(WBSC)のX公式アカウントが12月20日、11月に行われた世界野球「プレミア12」を取材したMLB公式…

 

プレミア12で勝負強さを発揮した牧。ベネズエラ戦でのグランドスラムは鮮烈だった(C)Getty Images

 

 世界野球ソフトボール連盟(WBSC)のX公式アカウントが12月20日、11月に行われた世界野球「プレミア12」を取材したMLB公式サイトのマイケル・クレア記者のお気に入り選手ベスト10を発表した。準優勝に終わった侍ジャパンからは、高橋宏斗が6位、牧秀悟が9位に選ばれた。

【動画】頼りになる男の一発!牧秀悟がベネズエラ戦で放ったグランドスラムを見る

 日本選手で最上位となった高橋については、速球とスプリットを絶賛した。2試合に投げて8イニングで16奪三振という高い奪三振能力を評価。「日本の宿敵である韓国戦で8三振、そして米国戦で8三振を奪った。オフには憧れの存在であるドジャースのヤマモトと合同自主トレを行った。その成果を遺憾なく発揮した」と同記者がXに投稿した動画で興奮気味に語った。

 9位の牧については高い能力はもちろん、そのキャラクターにも言及した。「彼はとても、とても面白い選手。ダンスもみせてくれる。チームメートの間でも、ファンの間でも大人気」とMLB公式サイトにも特集された陽気なキャラクターがいたく気に入ったもようだ。

 もちろんベネズエラ戦で放った決勝グランドスラムにも言及した。同点の6回2死満塁、ペドロ・ガルシアのスライダーを完璧に仕留め、10打席ぶりの安打となる満塁本塁打が左翼席へ飛び込んだ。一塁ベンチに戻るとチームメートとハイタッチで喜び、スタンドに向けておなじみの「デスターシャ」パフォーマンスを披露して盛り上げた。

 台湾に敗れた決勝では9回、最後の打者となった栗原陵矢がファーストライナーで、一塁走者の森下翔太が戻れずに併殺で試合終了。6番の牧はネクストバッターズサークルでその瞬間を見届けるしかなかった。「不幸なことに、マキはネクストバッターズサークルで終焉した。日本のファンたちにとってはアンハッピーな瞬間だった」と同記者も振り返った。

 なおベスト1に選んだのは優勝した台湾代表で、大会MVPにも輝いたチェン・ジェシェン。2位は米国代表のチャンドラー・シンプソン、3位はベネズエラ代表のカルロス・ペレス、4位はメジャーでも実績豊富な米国代表の先発左腕リッチ・ヒルだった。

 また動画の冒頭、同記者はこうも語っている。「10人に絞るのは本当に大変でした。20人でも、30人でも良かったでしょう。恐らく日本のコゾノ、米国のマット・ショーのように、私のリストに載っていないなんて信じられないという選手もいるでしょう」。ベスト10には漏れたものの、小園海斗のことも高く評価していたことを付け加えた。小園は二塁手で大会ベストナインに選ばれ、31打数12安打で打率.387、2本塁打、8打点、5得点、3盗塁と侍ジャパン打線の得点源として活躍した。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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