19日、第69回有馬記念(GI、芝2500m)の公開枠順抽選会が実施され、運命のカギを握る枠順が確定した。武豊とともに史上3頭目の秋古馬三冠を目指すドウデュースは1枠2番、引き続きルメールがエスコートする菊花賞馬アーバンシックは2枠3番、横…
19日、第69回有馬記念(GI、芝2500m)の公開枠順抽選会が実施され、運命のカギを握る枠順が確定した。
武豊とともに史上3頭目の秋古馬三冠を目指すドウデュースは1枠2番、引き続きルメールがエスコートする菊花賞馬アーバンシックは2枠3番、横山典を背に巻き返しを狙うダービー馬ダノンデサイルは1枠1番から発走する。
◆【有馬記念枠順抽選会2024】ドウデュースは1枠2番、有力馬陣営から「よかった、豊くんの隣で」「豊さんの隣です」
■1枠は強い馬こそ好結果
過去10年、最多3勝を挙げ、連対数もトップをマークするのが【3.2.1.14】の5枠。このうち1番人気が【3.0.0.2】と5頭も占める。2勝で続くのが3枠【2.2.1.15】と4枠【2.0.2.16】。いずれも1番人気が0頭で2~9番人気が合わせて【4.2.3.16】の成績。単複回収値とも100を超えている。3~5枠は馬群で脚を溜めやすかったり、ロスを抑えつつレースを運ぶことが可能で、恩恵を受けやすい枠と言えるだろう。ベラジオオペラやスターズオンアース、プログノーシスは人気以上の走りが期待できそうだ。
3連対をマークする2枠【1.2.1.16】は、人気サイドは3番人気1頭のみで、4~9番人気以内が【1.2.1.5】複勝率44.4%、複勝回収値158と、伏兵の台頭が目立つ。2枠3番を手にしたアーバンシックはセントライト記念で内枠を活かし、操縦性でも進化を見せていた。逆転を秘める。
1枠と6枠はともに【1.1.1.17】と同じ成績で。こちらは好走馬6頭中5頭が3番人気以内、残る1頭も4番人気だった。揉まれて位置取りを悪くしやすい1枠、外からポジションを取りにくい6枠はレース運びが難しいというハンデを背負うことになるため、人気に支持されるような力のある馬でないと結果は残せない。ドウデュースはもちろん、ダノンデサイルも十分好走圏内。後者は先行できれば一発も期待できそうだ。
勝ち星を挙げていないのが7枠【0.1.2.17】と8枠【0.1.1.18】。連対率は5.0%で、連対1回は7枠と8枠だけ。「有馬記念は外枠不利」を物語る。
これまでの有馬記念でマクリをした馬は昨年のドウデュース含めて7頭のみで、このうち6頭が2番人気以内の有力候補だった。7頭を枠別に見ると、5枠までなら【3.1.0.0】連対率100%に対して、6~8枠は【0.0.1.2】と連対なし。枠を選ばなさそうな馬でも、やはり影響はありそうだ。ドウデュースは1枠2番。「不利を受けずに運びたい」と鞍上がコメントしていたことからも、後方から運ぶことになるが、勝てる可能性は高まったと言えるだろう。
ちなみに公開枠順抽選会では、横山典騎手やルメール騎手は、武豊騎手の隣でよかったと安堵していたが、実際に、過去10年で武豊騎手が3着以内だった4回において、隣の馬が必ず馬券に絡んでいた。2016年、1番枠のキタサンブラック2着時は3着に2番枠ゴールドアクター。2017年、2番枠のキタサンブラック優勝時は2着に3番枠クイーンズリング、19年7番枠のワールドプレミア3着時は1着に6番枠リスグラシュー。そして昨年5番枠のドウデュース優勝時は3着に4番枠タイトルホルダー。
“豊さんのとなり”はやはり良いようだ。
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