FIFAインターコンチネンタルカップ2024で個人賞独占となったレアル・マドリーのブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールが、完璧な1週間を振り返った。 マドリーは18日、カタールのルサイル・スタジアムで行われたFIFAインターコンチネン…

FIFAインターコンチネンタルカップ2024で個人賞独占となったレアル・マドリーのブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールが、完璧な1週間を振り返った。

マドリーは18日、カタールのルサイル・スタジアムで行われたFIFAインターコンチネンタルカップ2024決勝でパチューカと対戦し、3-0で快勝。初代王者に輝いた。

この試合でヴィニシウスは前半37分に鮮やかな抜け出しからの個人技でFWキリアン・ムバッペの先制点をアシスト。以降も攻撃の起点として存在感を示すと、84分には味方が得たPKを冷静に決めてダメ押しの3点目を奪取。エル・ブランコの勝利に大きく貢献した。

同試合後、殊勲の背番号7は大会最優秀選手に与えられるゴールデンボールに加え、ファイナルMVP、トーナメントMVPに選出され、個人賞を総なめした。また、試合前日には「The Best FIFAフットボールアワード2024」の男子年間最優秀選手賞に輝いており、個人としては最高の1週間となった。

同試合後、記者会見に出席したヴィニシウスは「素晴らしい一週間だった。僕にとって本当に特別な一週間だった。これは自分が子供の頃から一緒にプレーしてきたすべてのプレーヤー、とりわけレアル・マドリーのために捧げたい。彼らは僕のためにあらゆることをしてくれた。彼らは僕に自由を与え、チームとこの素晴らしいクラブのために素晴らしいことを毎日できるように助けてくれた。僕らがこの調子で長く続けられることを願っているよ」と、喜びを噛みしめた。

FIFA年間最優秀選手賞の受賞によって溜飲は下がったものの、受賞有力と見られたなかでマンチェスター・シティのスペイン代表MFロドリに屈したバロンドールに対する思いについても改めて言及。

受賞を逃した直後の落胆を認めながらも、今は気持ちを切り替えて日々の研鑽に取り組めているという。

「家族により良い生活を提供できるようになって以来、僕は毎日落ち着いているよ。世界最高のクラブであるレアル・マドリーにやって来て、長い間弱気な態度を取られていたけど、決して落ち込むことなく、懸命に働き続けた。人々が自分に投票しなかった賞が、僕の考えやチームメイトが毎日自分に言うことを変えることはない。僕は彼らのためにプレーし、世界最高のこのユニフォームのためにベストを尽くすためにここにいるんだ」

初代王者に輝いた今回のタイトルによってクラブは、ここから新たな黄金期を築く気配を色濃く出している。

その可能性について「そう思うよ」と明快に返答したエル・ブランコのエースは、「どの試合でも勝つためにプレーする。とりわけ決勝戦ではね。常にトップに立ちたい。今日のトロフィーはただのトロフィーではなく、世界最高のクラブに輝いたんだ。この調子をこれからも長く維持し、このユニフォームで歴史を作り続けられることを願っているよ」と新たな決意を示している。