名古屋競馬場で12月19日(木)に行われる名古屋大賞典(3歳上・JpnIII・ダ2000m)。今年からローテーション整備の一環で12月中旬に移設され、負担重量がハンデキャップに変更された。 今年はJpnIIIとは思えない好メンバーが集っ…

 名古屋競馬場で12月19日(木)に行われる名古屋大賞典(3歳上・JpnIII・ダ2000m)。今年からローテーション整備の一環で12月中旬に移設され、負担重量がハンデキャップに変更された。

 今年はJpnIIIとは思えない好メンバーが集った。5戦5勝のヤマニンウルスをはじめ、中央馬は5頭中4頭が重賞ウイナー。地方馬もホッカイドウ競馬で6連勝中のベルピットやジャパンダートダービーで5着のシンメデージーなどが出走する。来年以降に飛躍を誓う各馬の豪華競演から目が離せない。発走予定日時は19日(木)の18時10分。主な出走予定馬は以下の通り。

■ヤマニンウルス(牡4、栗東・斉藤崇史厩舎)

 JRAの平地競走最大となる4.3秒差でデビュー勝ちを収めると、休みを挟みながら連勝を伸ばし、今年1月の雅Sでオープン入り。続くプロキオンSではハイペースを先行しながら押し切り、3馬身差の圧勝と力の違いを見せつけた。大型馬だが小回りは苦にしないタイプで、初の地方参戦も不安なし。重賞連勝への期待は大きい。

■ベルピット(牡4、北海道・角川秀樹厩舎)

 今シーズンは6戦6勝と、地元で圧倒的な実力を誇示。コスモバルク記念、赤レンガ記念で破ったシルトプレは、その後のエルムSとJBCクラシックで4着に好走しており、単純な能力比較ではベルピットもすでに全国区レベルにある。古馬になって初のダートグレード競走参戦。ハンデも手ごろで、今後に夢ふくらむ走りを見せられるか。

■ノットゥルノ(牡5、栗東・音無秀孝厩舎)

 今年の佐賀記念で59kgを背負いながら完勝。続く川崎記念は苦手の左回りとあって崩れたが、名古屋グランプリは自ら逃げて後続を封じ、8馬身差のレコード勝ちを収めた。あとの2戦が7着、5着に終わったものの、JpnIIIレベルならやはり力上位。60kgの斤量は厳しいが、4つ目のタイトルを手にして再びGI/JpnI戦線に舞い戻るか。

■アウトレンジ(牡4、栗東・大久保龍志厩舎)

 たった10頭しかいないレガーロ産駒。コツコツと実績を積み上げ、今春にオープン昇級を果たす。平城京Sは中団からの競馬で4着だったが、ラジオ日本賞、みやこSは前々から驚異の粘り腰を発揮。前回の浦和記念は早め先頭に立つ強気の競馬を見せ、JpnI馬ライトウォーリア以下に6馬身差を付けた。ここでもうひとつタイトルを手にしたい。

 そのほかにも、レパードSを制してジャパンダートクラシックでも2着だったミッキーファイト(牡3、美浦・田中博康厩舎)、55kgの軽ハンデを武器に戴冠狙うサンマルパトロール(牡4、栗東・大橋勇樹厩舎)、古豪アナザートゥルース(セ10、北海道・田中淳司厩舎)などが出走を予定している。