FIFAインターコンチネンタルカップ2024決勝、レアル・マドリーvsパチューカが18日にカタールのルサイル・スタジアムで行われ、3-0で勝利したマドリーが優勝を果たした。 FIFAクラブ・ワールドカップ(CWC)の大会方式変更を受け、20…

FIFAインターコンチネンタルカップ2024決勝、レアル・マドリーvsパチューカが18日にカタールのルサイル・スタジアムで行われ、3-0で勝利したマドリーが優勝を果たした。

FIFAクラブ・ワールドカップ(CWC)の大会方式変更を受け、2024年から国際サッカー連盟(FIFA)主催で実施されている今大会。

タイトルを懸けた今回の大一番では決勝からの参戦となった欧州王者マドリーと、ボタフォゴ、アル・アハリと南米、アフリカ王者を連破した北中米カリブ海王者のパチューカが激突した。

直近のラ・リーガのラージョ戦を3-3のドローで終えたマドリーは、その試合から中3日の中東決戦へ先発3人を変更。モドリッチとブラヒム・ディアス、ギュレルに代えてカマヴィンガ、ヴィニシウス、ムバッペが復帰した。

ともに[4-2-3-1]の布陣で臨んだ試合はマドリーがボールを握る形のなか、比較的静かな立ち上がりに。開始7分にはパチューカの右サイドバックのルイス・ロドリゲスが意表を突くミドルシュートを右隅へ飛ばし、GKクルトワに際どいセーブを強いる。

中3日に長距離移動の影響も感じられる重たい入りとなったマドリーだったが、序盤の守勢を撥ね返すと、徐々にギアを上げていく。遅攻の局面ではテンポが上がらないものの、カウンターでは自慢の攻撃ユニットが一気に局面を打開。際どい場面を作り出す。

互いに決定機まであと2歩というような場面が続くも、エル・ブランコが圧倒的な個の力でスコアを動かす。37分、相手陣内左サイドでの細かいボールの出し入れからバイタルエリアでボールを受けたベリンガムがボックス左へ走り込むヴィニシウスの足元へパスを供給。得意のシザーズでGKをかわしてゴールライン際までえぐってグラウンダーで折り返したボールを、ゴール前のムバッペが後ろ重心で体勢を崩しながらも左足で巻き込みながらゴールネットへ突き刺した。

前半最初の枠内シュートを先制点に結びつけたマドリーは、ここから勢いづいて攻勢を継続。直後にムバッペ、バルベルデとミドルレンジのシュートでゴールへ迫ったが、前半のうちに2点目を奪えず。一方、パチューカは粘りの守備に加え、幾度か相手陣内での良いボール奪取もあったが、狙いとするカウンターの場面での精度・判断の質を欠いた。

欧州王者の1点リードで折り返したファイナル。後半も入りはパチューカに分があったが、先にゴールをこじ開けたのはマドリーだった。

53分、ペナルティアーク付近でムバッペからボールを受けたロドリゴがDFに囲まれながらも巧みな切り返しでシュートコースを作り出し、絶妙な右足コントロールシュートをゴール右隅の完璧なコースに突き刺した。オフサイドポジションでGKのプレーに影響を与えた可能性があるとしてベリンガムのプレーにオンフィールド・レビューの確認が入ったが、ゴールが支持された。

これでタイトルに大きく近づいたマドリーは60分過ぎに負傷明けのムバッペ、カマヴィンガの状態を考慮し、ブラヒム・ディアス、セバージョスを同時投入。ゲームコントロールを意識した戦い方にシフトした。

一方、なんとか早い時間帯に1点を返したいパチューカもリスクを冒して前に出て行く。その流れでサロモン・ロンドンが強烈なミドルシュートに、モンティエルのピンポイントクロスを頭で合わせるが、決め切ることができない。

その後、オープンな展開のなかで幾度か決定機を作り出したマドリーは、ボックス右で仕掛けたルーカス・バスケスがDFのファウルを誘ってPKを獲得。キッカーのヴィニシウスがGKにコースを読まれながらもねじ込み、84分にトドメの3点目まで奪ってみせた。

そして、このままクリーンシートでパチューカの攻撃を封じ切った欧州王者が貫録の3-0の完勝でFIFAインターコンチネンタルカップ制覇を成し遂げた。

レアル・マドリー 3-0 パチューカ

【マドリー】

キリアン・ムバッペ(前37)

ロドリゴ・ゴエス(後8)

ヴィニシウス・ジュニオール(後39[PK])