チェルシーのエンツォ・マレスカ監督が、ドーピング検査で禁止薬物の陽性判定が出たウクライナ代表FWミハイロ・ムドリクに言及した。 ムドリクは定期の尿検査で問題が発生。この件に関して、イングランドサッカー協会(FA)から選手本人へ連絡があったと…

チェルシーのエンツォ・マレスカ監督が、ドーピング検査で禁止薬物の陽性判定が出たウクライナ代表FWミハイロ・ムドリクに言及した。

ムドリクは定期の尿検査で問題が発生。この件に関して、イングランドサッカー協会(FA)から選手本人へ連絡があったとクラブは伝えた。

「クラブおよびミハイロは、FAの検査プログラムを全面的に支持しており、ミハイロを含むすべての選手が定期的に検査を受けている」

「ミハイロは禁止薬物を故意に使用したことは一度もないと断言している。ミハイロおよびクラブは、今後、関係当局と協力し、今回の検査結果の原因究明に努める予定だ」

また、ムドリク自身もインスタグラムを通じて「僕は禁止薬物を故意に使用したり、規則を破ったことは一度もないから、今回の件は大きな衝撃だ。チームと緊密に協力し、なぜこのようなことが起こったのかを調査している」、「何も間違ったことをしていないと確信しているし、できるだけ早くピッチに戻れることを期待している」と陽性の事実は認めながらも、自らの潔白を訴えていた。

禁止薬物や成分の摂取が故意ではない場合、状況に応じては情状酌量による処分軽減が認められる可能性はあるものの、現状では最大4年間の出場停止処分を科される可能性があるウクライナ代表FW。

先日のフランス代表MFポール・ポグバとユベントスの契約解除というケースを鑑みれば、今後の対応は気になるところだ。

そんななか、カンファレンスリーグ(ECL)のシャムロック・ローバーズ戦に向けた公式会見に出席したマレスカ監督に対しては、当然のことながらムドリクに関する質問が集中。イタリア人指揮官は現時点でも状況を正しく把握する必要があるとしながらも、自身を含めてムドリクを全面的にサポートするつもりだと語った。

「状況はもう少し明確になった。ただ、(前日のクラブ)声明に関して、付け加えることはない」

「クラブ、コーチ陣、トレーニング場にいる全員が彼をサポートする」

「それは全般的なサポートだ。我々は彼を信頼している。このようなことが起こったときは、プレーヤーをサポートする必要がある。彼はチェルシーのプレーヤーであり、チームに関与しているプレーヤーの1人で、彼と連絡を取るのは私の義務だ。我々全員が彼のそばにいる」

また、ムドリク本人を含めチームメイトも寝耳に水の今回の出来事に動揺していることを認めた指揮官だが、無実を信じてできるだけ良い形で物事が解決されることを希望している。

「私はムドリクと話した。我々全員が動揺し、悲しんでいる。我々全員が彼をサポートするためにここにいる。現時点で彼は一緒にトレーニングできないが、先ほど言ったように、クラブは彼をサポートするためにここにいる」

「ただ、こういった出来事は初めてではない。他のプレーヤーにも起こりうることだ。彼らは自分が何をすべきかを正確に理解している。だからこそ我々は彼を信頼し、サポートしている」

「ミシャが言った通り、我々全員が、(ムドリクが無実)だと信じているし、彼は戻ってくると思うが、現状それがいつになるかはわからない」