J1名古屋グランパスからポーランドの名門レギア・ワルシャワへ期限付き移籍していたDF森下龍矢が、完全移籍へと移行することが両クラブから発表された。その朗報とともに、発表の際の凛々しい姿に、日本のファンがエールを送っている。 チャンスを逃さ…
J1名古屋グランパスからポーランドの名門レギア・ワルシャワへ期限付き移籍していたDF森下龍矢が、完全移籍へと移行することが両クラブから発表された。その朗報とともに、発表の際の凛々しい姿に、日本のファンがエールを送っている。
チャンスを逃さなかった。昨年12月、レギア・ワルシャワへの1年間の期限付き移籍をしていた森下が、今年12月31日というデッドラインを前に完全移籍を勝ち取った。
簡単な挑戦ではなかった。海外挑戦をスタートさせたのは、すでにチームが固まっているシーズン途中からのことだった。明るい性格でチームには溶け込んでいたようだが、自身の結果にはなかなかつながらなかった。
運命を好転させたのは、コンバートだ。昨季途中から指揮を執るゴンサロ・フェイオ監督の下、中盤中央での起用が増えていた。本来は左右問わずサイドバックやウィングバックとしてプレーしていたが、この配置転換が奏功。UEFAカンファレンスリーグでも2得点するなど、今季公式戦で7ゴール8アシストという数字を残す、新たな地平を開いていた。
その働きぶりと可能性を、レギア・ワルシャワは高く評価したということだろう。買い取りオプションを行使し、森下と2028年5月までの長期契約を結んだ。
このニュースは12月17日、レギア・ワルシャワと名古屋、双方からSNSなどを通じて発表された。レギア・ワルシャワのファンからは「良い動きだ」「当然の動きだね」、名古屋のSNSには「レギア・ワルシャワの心を射貫いたのね!」「少し寂しいけど推しの更なる挑戦を推さない訳がない!!!!」などのコメントが寄せられていた。
■「ワルシャワでタイトルを獲るのです」
だが、レギア・ワルシャワの発表には、また一味違う感想を抱くファンがいたようだ。SNSで添付された写真には、ふだんとは違う森下の姿があったのだ。
「本気好青年」との異名を取り、ポーランドでもひょうきんな姿も好評だった森下だが、今回の投稿では凛々しい姿を見せている。チームの主力であるという自覚からだろうか、直筆らしき署名とともに投稿された覚悟を感じさせる写真に、日本からの声援が送られた。
「和装!」
「かっこよw」
「ますます頑張れー!」
「ワルシャワでタイトルを獲るのです」
「寂しいけどECL優勝するんだ」
20代後半に入り、自身の新たな可能性を切り開いた森下。さらにどんな成長を遂げていくのか、誰にも分からない。